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〒636-0141 斑鳩町稲葉車瀬2丁目5-18
昨年6月には脱水症状についてのお話をしましたが、今回は脱水症状につながる「かくれ脱水」についてのお話をします。
■脱水症状とは、のどの渇きを感じる中枢神経が正常に機能しないことによって起こる、体内の水分と電解質が失われた状態のことです。
脱水のおもな症状としては、下記のようなものがあります。
・のどの渇き、口臭
・皮膚、唇の乾燥
・尿量が減る、便秘
・筋肉のけいれん
・体温上昇、顔のほてり
・疲労感、めまい、頭痛、嘔気嘔吐
・けいれん、昏睡
このように深刻な症状につながる脱水症ですので、深刻な症状が出る前のかくれ脱水の状態で対処することが大切です。
■かくれ脱水の原因と症状
・体内の水分や電解質が少なくなっているのに、本人や周囲の人が脱水症状に気付かない状態をかくれ脱水と呼び、めまいや立ちくらみ、足がつるといった症状が現れることもあります。
かくれ脱水がおこりやすいのは、@屋内、A夜間就寝中、B車の運転中です。機密性が高く風通しの悪い室内にいると汗が蒸発しにくいので、体温が下がらないことによりおこります。
また、夜間や車の運転中は、トイレに行きたくならないよう水分を控えたりすることも原因の一つです。
かくれ脱水をそのままにしておくと、本格的な脱水症状に移行することもあるので注意しましょう。
■かくれ脱水や脱水状態を見分ける方法
・手先や手のひらが冷たくなっている。
・手の親指の爪を白くなるまでギュッと押し、元の爪の色に戻るのに3秒以上かかる。
・手の甲の皮膚をひっぱり、元の状態に戻るまで3秒以上かかる。
・舌がザラついたり赤黒い色をしている。
■かくれ脱水の予防、水分補給の注意点
・室内環境を整えましょう。室温27〜28℃、湿度60%程度に保てるように、エアコンを設定。
・こまめに水分補給。
・のどの渇きがでる前に飲むようにする。
・起きたらコップ一杯の水を飲む。
・身近なところに水分を置く。
・出かける前やスポーツをするときには、あらかじめ水分をしっかり取っておく。
・一度にたくさんの水分を取っても吸収が悪くなるので、必ずゆっくりと飲む。
・お酒は利尿作用を引き起こすため、お酒を飲んだ後は必ず水分を取る。
・急変することもあるので、大丈夫と安易に考えないこと。
・お年寄り、小さい子どもはより注意が必要。
一般的に夏場に流行する傾向が見られる手足口病ですが、西日本を中心に例年より早く患者が増加しており、九州では警戒警報も発令されている地域があるようです。
では、この手足口病ってどんな病気なのでしょうか?
子どもに多い病気で、主にコクサッキーウイルスが感染することで発症します。
そして名前の通り、手のひらと足の裏、口内に水疱をもった発疹が出る病気です。
■主な症状としては
・発熱
・食欲低下
・倦怠感
・口内痛
ウイルス感染から発症までの潜伏期間は3〜5日で、見た目の症状として最初に現れるのは、口内の白い発疹。その後は歯ぐき、舌、喉、手指の間、手のひら、手の甲、足の指間、足の裏などに同様の発疹ができ、水泡に発達していきます。手足にはあまり痛みの症状は出ませんが、口内は痛みが出やすいのが特徴です。
■予防方法
手足口病は、手指や飛沫を介して感染するので、手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒が基本的な予防方法となります。
患者との接触後は、手洗い・手指消毒、うがいを行いましょう。
便にもウイルスがいるので、子どもの排泄後にもしっかり手洗い・手指消毒をするように指導しましょう。
新緑の候、薫風の候、若葉の美しい季節になりましたね。
茶摘みでも歌われている、「八十八夜」という言葉をお聞きになったことがあると思います。
八十八夜にあたる5月初旬は春から夏へと季節が変わる頃です。
昔からこの頃に摘み取られたお茶を飲むと、1年間無病息災で過ごせるという言い伝えがあるようです。
実際にこの日前後に摘み取られたお茶は、新茶のなかでも1番味がのって美味しいお茶に仕上がっているそうです。そこで、緑茶について少し調べてみました。
緑茶には3つの薬効成分があります。
カテキン(渋み)
・血圧、血糖、悪玉コレステロールの上昇を抑制
・抗腫瘍作用
・抗菌作用、腸内の善玉菌を増加
・抗アレルギー作用
・虫歯予防、口臭予防
・抗インフルエンザ予防
テアニン(甘味)
・リラックス効果
・睡眠改善効果、記憶力改善作用
カフェイン(苦味)
・うつ病、統合失調性の症状軽減
・覚醒作用、作業速度の向上
・利尿作用
・二日酔い防止
このように、カテキンは血圧や血糖、悪玉コレステロールの上昇を抑えてくれるので、生活習慣病の予防効果があるのが嬉しいところです。また、テアニンは脳や神経細胞の興奮を抑えて睡眠を改善する作用があります。「こころの健康」に効く妙薬であることも分かってきている様ですよ。その他に緑茶はビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素を含んでいる為、茶葉を粉末にして飲む抹茶だと栄養素を多くとることも可能ですね。
季節の変わり目で体調も崩しやすいこの季節、健康のためにもほっと一息ついて、この時期に頂ける新茶を飲んでみるのも良いですね。
当ステーションの近くには竜田川と共に古くから和歌にも詠まれた三室山があります。
春になると山を覆うように桜の花が咲き、さくら色に染まる姿は見事です。
山肌をさくら色の川が流れているように見えたり、丸い桜餅のように見えたりと様々な表情で見るものを楽しませてくれます。
桜の季節には訪問時に近くにお住まいの利用者様をお連れして、お花見に出かけることも多く、利用者様の笑顔をみると、お連れした私たちの心もほんわかとあたたかくなります。
訪問看護は利用者様とご家族様の、いつも近くに寄り添える存在でありたいと思います。
エアーマットとは
エア−マットは、褥瘡予防や自分で寝返りのできない寝たきりの方に使用します。空気の浮力で体圧を分散させ同じ部位に圧迫がかかるのを防ぎ、褥瘡発生時には素早い導入が必要です。
現在のエアーマットは表面から空気を吹きだし換気する機能や、室温を感知してエア−マットそのものが温まったりする機能もあり、進化には目を見張るものがあります。
エアーマット導入に関して、どのようなタイミングで導入すれば良いのかなど判断にお困りの際には、ケアマネジャーを介して福祉用具業者、訪問看護師に気軽にご相談下さい。
エアーマットを実際に体験して
先日、福祉用具の業者の方に、最新の介護用ベッドとエアーマットをステーションに持参していただき勉強会を行いました。
私たちも実際にエアーマットの体位変換機能を体験し、ゆっくりと体を包み込み、優しくマッサージされているような感覚がありました。自動で体位変換と聞くと不安を感じられる方もおられるのではないかと思いますが、介護者にとっても夜間の負担の軽減になるため、一度お試しで使用されてみるのも良いのではと改めて感じました。
エアーマットのレンタルに関しては、介護保険を適応することで1割の負担で可能です。(※要介護に認定されている方でも条件がありますのでご注意下さい)
冬に流行するインフルエンザ
インフルエンザとはインフルエンザウイルスが感染することで発症し、高熱や倦怠感、関節痛などをおこします。
普通の風邪とは違うので、子どもや高齢者はもちろん、健康な成人も十分な注意が必要です。
インフルエンザにかからないためには
■体調を整えて抵抗力をつける
■ウイルスに負けないからだ作りとウイルスを体内に入れないための自己管理
インフルエンザの予防法
1.免疫力がつく食材と睡眠をしっかりとる
ビタミン・ミネラルたっぷりの食事と睡眠をしっかりとることで抵抗力と免疫力を高めます。
〜免疫力のつく食材〜
・緑黄色野菜(かぼちゃ、ブロッコリー、ニンジン、ホウレンソウ、トマトなど)
・淡色野菜(ニンニク、ショウガ、玉ねぎ、大根、キャベツなど)
・きのこ類や大豆製品(豆腐、納豆など)
・海藻類(わかめ、もずく、ひじきなど)
・肉類(牛肉、豚肉、鶏肉)や魚の赤身など
2.適度な温度・湿度を保つ
空気が乾燥しているとウイルスが感染しやすいため、こまめな水分補給でのどを潤しつつ、加湿器などで室内環境を保ちましょう。(冬の室温は18〜20℃/湿度は50〜60%が適切)
3.手洗い・うがいをする
外にはウイルスがたくさんいます。基本ですが、家に帰ったらすぐ手洗いとうがいでウイルスを洗い流しましょう。うがいはのどの乾燥を防ぐ効果もあります。
4.予防接種をする
ワクチンを接種することでインフルエンザの予防になります。冬は外気だけでなくからだも乾燥しやすいため、ウイルスの攻撃を受けやすくなります。
もし、インフルエンザの疑いがある場合は、自己判断せずにお医者さんにいきましょう。
本格的に寒さの厳しい時期となりました。
インフルエンザや感染性腸炎などこの時期に流行する感染症には乳幼児や高齢者がかかると重症化することもありますので注意が必要です。
下記に予防と、もしかかってしまった際に注意してほしいことなどを簡単に書いていますので、参考にしていただけたらと思います。
【予防として】
■日ごろから体調を整えておきましょう
栄養バランスのとれた食事と休養をしっかりとりましょう。
疲れをためないようにしましょう。
■環境の調節も大事です
エアコンなどを適切に使いましょう。
特にこの時期の感染症をひきおこすウイルスは乾燥を好むので部屋の湿度は50〜60%で調節しましょう。
■地域の感染症の情報に注意しましょう
通っている学校、また家族の職場や利用している施設などで流行している病気がないかチェックしましょう。
■外出時のマスクの着用も有効です
また可能であれば混雑した日・時間帯を避けるといったことで感染のリスクを下げることができます。
■帰宅後は手洗い・うがいをしましょう
【もしかかってしまったら】
■受診し、適切な治療をうけましょう
処方された薬をきちんとのみましょう。
登園・登校やデイサービスの利用などはどの程度止めておくか医師に確認しておきましょう。
■熱がある場合は水分補給をこころがけ、脱水を防ぎましょう
状態にあわせて少量ずつでもこまめに摂ることで脱水を防ぐことができます。
市販されている経口補水液も有効です。
嘔吐がひどく口から水分を摂れない時は、点滴などが必要な場合もありますので医師に相談をしてください。
■家庭内での感染を防ぎましょう
特に乳幼児・高齢者がいる場合は接触をさけるようにしましょう。
可能であれば看病する人を1人に決め、接触する時にはマスクをつけ、後は手をよく洗うようにしましょう。
あっという間に師走ですね。お忙しい中、当ステーションのお知らせに目を向けて下さりありがとうございます。
寒暖の差が激しかった11月。気温の変化に身体が順応できず、体調を崩された方も多かったのではないでしょうか。
私たちは訪問させていただく中で介護されているご家族の体調にも気を配り、健康管理のアドバイスを行っています。
介護を無理なく長く続けていくためには、介護者の心とからだの健康が何よりも大切です。分かっているけど一生懸命頑張っているときには、どうしても自分のことが後まわしになってしまいますよね。
ふと気づくと疲れがたまって身体のあちこちが痛くなったり、歯や眼の調子が悪くなってイライラしている自分が嫌になったり…。
そんなご家族の様々な思いに耳を傾け前向きな気持ちになって頂けるよう努めています。
忙しく頑張りすぎていると、肩に力が入り自分では気がつかないうちに呼吸が浅くなっています。
ずっとうつむいていませんか?時々意識して顔を上げ、胸を広げ、ゆっくりと深い呼吸をしましょう。できれば外の景色を見ながらきれいな空気を吸って、徐々に肩の力が抜けていくようにゆったりと。
心とからだはつながっています。呼吸を整えることは心の乱れを整え、感情をコントロールすることにもつながります。自分の心とからだに目を向けて、時には頑張らない日をつくる勇気も大切ですよ。
今年一年ありがとうございました。穏やかな笑顔で新年を迎えられますように。
平成26年12月27日(土)〜平成27年1月4日(日)まで休業させていただきます。
尚、24時間体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合は、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。
年始の営業は平成27年1月5日(月)より、通常通り営業させていただきます。
私たちのステーションでは重症な病気や障害をもっている子どもの訪問も行っています。
体温や脈拍、呼吸状態のチェック、病状の観察から日々の生活の様子、食事の食べ具合、体や心の成長の様子を看ています。
子どもたちはそれぞれの病気をかかえながらも、ゆっくりと成長していきます。その成長を助けるために、色々な工夫を私たちは行っています。例えば顔や手、足や体にふれながら歌を歌ったり、マッサージをしたりなど。その際に大切なことは、その子どもが喜ぶことをすること。そして嫌がれば無理をしないように、その時期にあった刺激を行っていきます。
そして上手にできたり、笑顔が見られたら「よくできたね〜」「いい顔をしているね〜」と褒めることも大切ですね。
当ステーションで訪問にいかせていただいている、現在3歳10ヶ月のMちゃん。首がすわりつつあり、いずれはお座りもできたらいいなと思える程になってきました。そんな時に訪問看護師がN医科大学の医学部看護学科での勉強会に参加し、EarlyActivitySystem(早期アクティビティシステム)に出合いました。
EAS(早期アクティビティシステム)とは生後まもない乳幼児や「よろよろ歩き」をする2歳ぐらいまでの幼児の発達を早期からサポートするシステムです。
あおむけ、うつぶせ、横向き、お座り、四つ這いの5つのホジショニングを基本とし、現在の活動レベルを伸ばしたり、強めたり、その能力を次の段階へ引き伸ばす条件を最適化としていくことを目的としています。
この勉強会で、ふと「これはMちゃんに使えないのかな…!?」と思い、伝えたところ勉強会主催のI先生をはじめ、Y看護医療大学のB先生が快くEASを貸して下さいました。
そして早速、このEASを使用し、実際にMちゃんが座っているところの写真を撮影しました。
いつも寝て過ごしているMちゃん。上手に座ることができています。
座るということは、呼吸、消化、排泄、循環、感覚機能、情緒面など様々な面にとても大きな影響を与えます。
今、座れたからといって、すぐ次の日に何かできるようになるわけではありませんが、私たちはトライ&エラーを繰り返し、色々なことができるよう日々接することがとても重要なことです。
子ども達に起こる小さな変化。そしてその小さな変化を積み重ね、新しいことの獲得につながればいいなと私たちは期待しています。
今年の夏は、各地でゲリラ豪雨や土砂崩れなどの水害が起こりました。
秋の台風シーズンを控えて、もう一度、災害が起こった時に慌てないよう普段から心がけることや準備すること、避難場所や避難経路などを確認しておきましょう。
【水害・土砂災害に備えて〜家庭でできること〜】
■家族との連絡方法などの確認
・災害が発生した場合の集合場所について、家族で事前に決め、避難場所までの安全な避難方法やルートを確認し
てみましょう。
・学校、親族、勤め先、主治医、訪問看護ステーションなどの連絡先を家族が分るように記入しておきましょう。
■普段から準備しておくもの
・必ず持ち出したいもの
飲料水、非常食、懐中電灯、おむつ、ビニール袋、洗面道具、現金、免許証や健康保険証
携帯ラジオや携帯電話、貴重品、常備薬や持病の薬、タオルやちり紙
※常備薬とともに、薬の説明書きもすぐに持ち出せるようにしておくとよいでしょう。
■できれば持ち出したいもの
ヘルメット、軍手、衣類、ナイフや缶切り、洗面用具やビニール袋、生理用品、靴
■備蓄品のチェック
水、食品、卓上コンロ、簡易食器、毛布、ろうそく、ラップやアルミホイル、マスク、カイロ
ティッシュペーパー、ミルクや離乳食、おむつ、着替え、補助具
【災害用伝言ダイヤルを活用しましょう】
大規模な災害が発生して電話がつながりにくいときは、安否の確認や、連絡用に利用できる「災害伝言ダイヤル(171)」を活用しましょう。
※災害時以外にも“体験利用日”が設定されています(毎月1日及び15日など)
【医療機器などを普段からご使用中の方へ】
■人工呼吸器・たん吸引器・在宅酸素療法機器そして褥瘡処置中・ストーマ増設・
胃瘻増設・セルフカテーテルをご使用の皆様
・普段からどのような準備が必要かを把握しておきましょう。
(利用頻度、使っている機種の特徴を知る等)
主治医や訪問看護師、ケアマネージャー等とも相談し、家族とも話し合って平時
から準備しておきましょう。
・市町村で配られている緊急カプセルや訪問看護ステーションで配布されている緊
急支援手帳や災害時マニュアルの活用をしましょう。
・災害時に自力で避難が困難な方が迅速に避難できるよう、町内会や自治会、民生
委員など地域の方々が協力者となって、安否確認や避難の誘導などの支援を行う「災害時要援護者登録制度」を確認し、活用しましょう。
むくみとは体の細胞の間に余分な水分がたまっている状態の事を言います。
むくみは男性よりも女性に多い症状で、それは女性は男性に比べ筋肉量が少なく、低血圧の人も多いために心臓から血液を送り出すポンプ作用が弱く、体にたまった水分を引き上げる力も弱いことが理由の1つとしてあげられます。
また、むくみは女性ホルモンの変動にも影響されるので生理前や更年期、妊娠中など、女性ホルモンのバランスが急激に変化する時期には特に起こりやすくなります。
そしてむくみやすい女性には、冷え症や肩こり、便秘、倦怠感などを同時に抱えている人も多くみられるのが現状です。
しかし、むくみの多くは普段の生活習慣に大きく関わっているので、むくみが気になる方は一度、むくみを招きやすい生活習慣をチェックしてみてはいかがでしょうか?
■過労や睡眠不足、ストレス
疲れがたまったり、睡眠不足や強いストレスが続くと、自律神経のバランスが崩れ血管の収縮や心臓のポンプ作用の低下が起こり、組織内に水分がたまりやすくなります。
■長時間立ちっぱなし
立ち仕事や外回りの仕事などで長時間立ち続けた場合、筋肉の疲労によって血液の循環が悪くなり、足がむくみます。
長距離を歩いたときなどにも足がむくむことがあります。
■長時間の同じ姿勢
デスクワークなどで同じ姿勢を続けていると、足の筋肉を使わないために血液を心臓に押し戻すポンプがあまり働かず、水分がたまりやすくなってしまいます。
■冷え性
体が冷えると血行が悪くなり、血液を心臓に押し戻す力も弱くなって余分な水分がたまります。
■体を締め付ける服装
きつい下着やハイヒール、先の細いパンプスなどは、血液やリンパ液の流れを阻害し筋肉を緊張させて、むくみの原因となります。
■塩分の摂り過ぎ
塩の主成分であるナトリウムは体の中に水分をため込む作用があり、摂り過ぎるとむくみを引き起こします。
■お酒の飲み過ぎ
アルコールには利尿作用があり、お酒を飲みすぎると体の水分が失われます。
危険を感じた体は水分を取り込もうと働くため、余分な水分がむくみとなって現れます。
■極端なダイエット
極端なダイエットで肉類などのタンパク質が不足すると、血液中のタンパク質が減って体液の浸透圧に変化が生じむくみやすくなります。
※このような生理的なむくみは一時的であまり心配はないのですが、心臓や腎臓などの疾患が原因で起こるむくみもありますので気になる症状が続く場合は、早めに病院受診することをお勧めします。
高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係していると言われており、今回は高齢者に多い誤嚥性肺炎についてご説明したいと思います。
【誤嚥とは】
唾液や食物、胃液などが気管に入り込んでしまうことを言います。
【誤嚥性肺炎とは】
食物や唾液に含まれている細菌、逆流した胃液が気管から肺に入り込んで生じるのが誤嚥性肺炎です。病気や加齢などにより、飲み込みが低下したり、咳をする力が弱くなる事が原因として多くみられます。
【どのような症状が現れるのか】
■熱が出る
■食事中のむせ込み
■常に喉がゴロゴロなっている
■唾液が飲み込めずよだれが多い
■食事に時間がかかる
■痰が汚い
■熱が出る、咳、痰が出るなどの症状を訴えないこともあり、なんとなく元気がないことも多くみられています
【誤嚥性肺炎を予防するためには】
■治療してよくなっても誤嚥を繰り返せばまたおこる可能性があります。以下のような点に注意しましょう。
・口の中を清潔に保ちましょう
歯磨きやうがいをしっかり行い、口の中の細菌を繁殖させないこと、そして肺へ運び入れないことが重要です
・食べ物はよくかんで、ゆっくり食べるようにしましょう
・胃液の逆流を防ぎましょう
げっぷや胸焼けなどがある場合は胃液の逆流が考えられます
その場合食後2時間程は上体を少し起こしていることで逆流が防げます
・嚥下反射を改善する
その方の嚥下状態に応じた食物の形態に変更していく必要があります
寝ている間に誤嚥性肺炎を起こすことも多く高齢者では命にかかわるケースもすくなくありません。“むせる”ことは気管に入りかかったものを出そうとする体の防御反応です。
しかし、嚥下機能が低下していると誤嚥してもむせないことがあり、特に睡眠中に多くみられます。
体を横にして、たまった唾液が口元から流れ出やすいような姿勢をとることが望ましいです。
高齢者にとって肺炎はとても怖い病気です。予防と日頃の健康管理にお役立て下さいね。
おいしく食事をすることや友達と話をすること、そして笑ったりすることは「お口の健康」にとって欠かすことができません。
口の中を清潔に保てなければ歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因となって歯周病を発症し、状態によっては噛む力が弱くなりやわらかい物しか食べられなくなってしまいます。
そうなると口の周りの筋力が落ちて、噛む力と共に飲み込む力も低下します。よって歳をとるほどお口の手入れが大切になってくるのですね。
【お口の手入れの効果】
■う蝕、歯周病、口内炎などの予防
■味覚の改善
■唾液の促進
■コミュニケーションの改善
■生活のリズムを整える
■誤嚥性肺炎の予防 など
【お口の手入れのポイント】
■介護者が見守る場合(自分でできる場合)
・歯ブラシを持てますか?
・歯ブラシを動かせますか?
・コップは持てますか?
・ブクブクうがいはできますか?
・水を吐き出せますか?
→様子を観察し介助が必要な部分をサポートします。
■介護者がケアする場合(自分でできない場合)
・ベッドをギャッジアップし上体を起こし(30度以上)、頭の後ろに枕を入れ顎を引いた姿勢をとりましょう。
・まずうがいを行い口の中に残された食べ物などのかす(食物残渣)を取り除きます。
※できない場合には口の中を吸い飲みで流すか、スポンジブラシやガーゼなどを水でぬらし拭き取ります。
・歯ブラシをした後に粘膜や舌に付いた汚れをスポンジブラシ等でやさしく取り除きます。
歯がない場合も粘膜や舌を掃除します。
※ブラシやスポンジはその都度コップの中の水で汚れを落としてきれいにしましょう
・口腔ケア用ジェルを用いて加湿してから掃除し、仕上げに保湿をするとよいでしょう。
【入れ歯(義歯)のお手入れの注意点】
・義歯は流水で歯ブラシ、義歯ブラシで洗う
・歯磨き粉は使用しない
・外したときは乾燥しないように水の入った容器で保存する
・就寝時はできるだけ外す
お口の手入れはついつい後回しになりがちですが、薬局や病院の売店などに売っている市販の口腔用ティッシュなどを使用したり、食事後のうがいをしたりするだけでも効果があるので無理のない方法で毎日続けられると良いですね。
王寺周辺広域休日応急診療施設組合(みむろ訪問看護ステーション)に勤務する職員を募集します。
■採用予定の職種と人員…看護師1名
■試験日時…平成26年8月23日(土)午前8時30分から正午ごろ
■試験会場…三室休日応急診療所2階会議室
■採用予定日…平成26年10月1日
■受験資格
・看護師免許を有する人(正看護師に限る)
・昭和44年4月2日以降に生まれた人
・病院又は医院等で3年以上勤務経験のある人
・普通自動車運転免許を有する人
※詳しくは、申込用紙等の交付時にお渡しする試験案内等をご覧ください。
■提出書類
・王寺周辺広域休日応急診療施設組合指定の試験申込書
・看護師免許の写し
・卒業証明書
■申込用紙等配布・受付
・試験案内と王寺周辺広域休日応急診療施設組合指定の試験申込書の配布
・受付は、平成26年8月1日(金)から8月21日(木)(土・日を除く)の午前8時30分から午後5時30分まで
王寺周辺広域休日応急診療施設組合事務局(斑鳩町稲葉車瀬2-5-18)で行います。
※郵送、電話、FAX等による受付はできません。
■その他
詳細については、事務局までお問い合わせください。
連絡先:王寺周辺広域休日応急診療施設組合事務局
TEL:0745-74-4100
【月〜金曜日(土日・祝日は除く)午前8時30分から午後5時30分まで】
毎年この季節になると、蒸し暑くジメジメとした環境から体力が落ち、食中毒が多発します。そして食中毒の発生は何も飲食店に限らず家庭においても起こってきます。
【食中毒の予防】
食中毒予防で大切なキーワードは!清潔、スピーディ、加熱・冷却です。
<清潔>細菌をつけないこと
<加熱>細菌を殺すこと
<スピーディ・冷却>細菌類を増やさないこと
【家庭でできる食中毒予防とは】
■手指は想像以上に細菌に汚染されているのでよく手を洗いましょう
■冷蔵庫を過信せずに食材はできるだけ早く使いきるようにしましょう
■調理器具は適時を消毒します
スポンジやたわし(亀の子たわし)は細菌のすみかとなるのでこまめに熱湯洗浄・乾燥・取り替えをしましょう
■野菜や果物、洗える食材は流水でよく洗いましょう
■近年ペットを飼う人も多くなったことで、ペットによって食品が汚染される食中毒も多くなってきています
ペットを触ったら必ず手を洗い同じ箸で食べさせたり、口移しなどはやめましょう
■食材や食器を触る前にはもちろん手を洗いましょう
■カビのはえた食品は食べないようにしましょう
■時計や指輪・アクセサリー・つけ爪などは手からはずしましょう
■手にケガをしているときは調理をしないようにしましょう
■作りおきの料理を食べる場合は十分に加熱をしましょう
■残った食品を扱う前にも、まずは手洗いから始めましょう
■食後の食器や調理器具はそのままにしておかず、できるだけ早く洗いましょう
■タオルやふきんは清潔な乾燥したものを使いましょう
■包丁やまな板は熱湯や漂白剤を使い消毒をしましょう
■食材の残りものなどで時間がたっているものは思い切って捨てるようにしましょう
■残った食品は清潔な器具や容器を使い保存しましょう
立夏が過ぎ日中の気温が高くなる日が続くようになりました。これからの季節は脱水症状に注意が必要です。
私達の体の半分以上は水分でできています。脱水とはその水分量が減少した状態をいいます。水は命の源であり、体から水分が失われるということは実は命にもかかわる一大事なのです。
【脱水のサイン】
1.食欲が落ちてませんか?丸1日、食事が取れない時は要注意です
食事が3日間食べれない時は、お医者さんに相談しましょう。
2.下痢や嘔吐をした時は、水分補給で早めの回復を心がけましょう
一方、おしっこに行く回数や量が減った時も注意サインです。
3.下記の症状もチェックしてみて下さい
<体温>高熱(38度以上)はもちろん、微熱(37度代)が続くときも脱水を疑いましょう。
自分自身のの平熱を普段から知っておくと良いですね。
<脇の下>脇の下は湿っているのが普通ですが脱水になると乾いてきます。
<爪の色>爪の先を軽く押したあと、すぐに(2秒以内)赤みが戻らないときは水分が不足しています。
【不感蒸泄をご存知ですか?】
以外と知られていませんが、人間はじっとしていても呼吸や皮膚から1日に約1000mlの水分を失っています。(これを不感蒸泄といいます)
おしっこや便、汗は水分を摂る量に応じてある程度出る量を調節することができますが、不感蒸泄は調節することができません。だから1日に1000mlの水分を摂ることが必要なのです。
【水分はこまめに摂るよう心がけましょう】
脱水症状がみられた時には水ではなく経口補水液を摂ると効果的です。経口補水液とは、糖分と塩分をバランス良く含む水です。体に早く吸収されることは多くの研究で確認されてます。
■市販の経口補水液を使うのも効果的な方法です
■経口補水液はとても身近な成分でできています
<作り方>
水1リットルに砂糖40g(大さじ4杯)と塩3g(小さじ半分)を混ぜればできあがりです。
市民向け在宅医療推進フォーラムが奈良県訪問看護協議会の主催で開催されます。住み慣れた「我が家」で暮らし続けるために〜治す医療から治し支える医療〜というテーマで、在宅で生活される方々向けのフォーラムとなっています。
日時:平成26年6月28日(土)11時00分〜15時45分
場所:奈良県橿原文化会館小ホール(近鉄大和八木駅より徒歩約3分)
参加費は無料です。
健康チェックコーナーにて血圧測定・骨密度測定・握力測定・血流量測定も行っています。11:00〜13:00まで
地域で安心して自分らしい療養生活を送り、人生の最後どのように迎えたいのか元気なうちから、支援のありかたをみんなで考えましょう。
みむろ訪問看護ステーションは平成11月8月に開設された、地域で根ざした事業所として14年目のステーションです。
現在看護師10名、事務職員1名で運営しています。これまで病気や障害をお持ちの方や、高齢者、介護を必要とされる方に、0歳から100歳をこえた方までの人たちとの関わりの中で、とても貴重な経験をさせていただきました。
このたび、利用者・家族に対し、よりよい看護をご自宅で提供できることで、安心した生活が送れるようにホームページを開設しました。
介護されるご家族様は、初めての経験で戸惑いや、わからないこともあると思います。
お一人、お一人のニーズに合わせより保健・福祉・医療の身近な専門家として、質の高いあたたかいサービスを提供していきます。
さらに、在宅療養を支えるためには、それぞれのサービスの連携が大切と考え、地域の主治医を含め、ケアマネジャー、ヘルパーなどとチームで在宅療養生活をサポートすることを心がけていきます。
気軽にご相談ください。(連絡先:0745-75-9234)
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〒636-0141
奈良県生駒郡斑鳩町稲葉車瀬2丁目5-18
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■三室休日応急診療所(審査会事務局)
TEL.0745-74-4100
FAX.0745-75-9191
E-mail.mimuro-oq@mimuro-oq.jp
■みむろ訪問看護ステーション
TEL.0745-75-9234
FAX.0745-75-9235
E-mail.mimurost@mimuro-oq.jp