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みむろ訪問看護ステーションからの医療健康情報と講演会のご案内【奈良県生駒郡斑鳩町稲葉車瀬】

電話でのお問い合わせはTEL.0745-74-4100

〒636-0141 斑鳩町稲葉車瀬2丁目5-18

訪問看護ステーションからのお知らせINFORMATION

「訪問看護師さん」   

この度、奈良医大からみむろ訪問看護ステーションに、病棟看護師と訪問看護師の顔と顔が見える関係作りを目的に勤務させて頂き、2ヶ月になります。
利用者の方々と関わり、病院と決定的に違うことは、皆さん安心した顔をされていることです。そのような在宅の場、地域で暮らす人を支える訪問看護師の役割を実感しています。
そこで私が感じる「みむろ訪問看護ステーションの看護師さん」についてお話します。
初日。ドキドキしながらステーションの扉を開けると、皆さん笑顔で迎えてくださりました。席まで案内してもらうと、『ウェルカムメッセージ』が机の上にあり、不安は一瞬で吹き飛びました。そして、訪問看護必需品のカバンを受け取り、私も訪問看護師の一員として頑張ろうという気持ちが高まりました。
まず驚いたのは、看護師さんが、利用者さんの娘さんを下の名前で呼んで、声掛けしていたことです。病院では、患者さんの娘さんが面会に来られても「◯◯さんの娘さんですね」とは言いますが、下の名前までは知らないことがほとんどです。訪問看護師は、利用者さんだけでなく、利用者さんを支える家族にも気配りしているのを実感しました。また、少しの変化も見逃さない洞察力があります。訪問看護師さんは、アンテナを張り巡らしていて、体調の変化、家の環境の変化、家族の体調の変化など様々なことをキャッチして、対応していると感じました。
みむろ訪問看護ステーションの利用者さん一人一人には、看護師がついていますが、担当外の利用者さんについても、とても良く知っています。なぜなら、日頃から看護師同士で情報交換をし、どのようなケアが必要かを常に考えているからだと思います。利用者さん宅から訪問看護ステーションに戻ってきた看護師に「◯◯さんの調子はどうだった?」「体調が少し気になるので、ケアマネさんにも連絡しときます。」「□□さんの、次の受診までの薬
あるか確認が必要だね」など、常に利用者さんのことを考え、一丸となってケアをされているのが物凄く良くわかりました。
利用者さんの体調で気になることがあれば、かかりつけ医に相談したり、生活の場でどのような福祉用具が必要なのかをケアマネージャーに連絡するなど、取り巻く人との調整も担っていました。
また、医療処置に関しては、自宅でも病状や療養環境に応じた処置が可能であり、あらゆる年齢やどのような処置にでも対応できるのは、訪問看護師の強みだと感じました。
今回、みむろ訪問看護ステーションで看護ケアを携わらせていただき、本当に良い勉強になり、良い経験をさせて頂いています。

9月1日は防災の日です   

「防災の日」は、防災の啓発を目的として1960年に制定されました。関東大震災が1923年の9月1日に起きたことが由来とされています。また、1959年9月に、災害対策が不十分で甚大な被害をもたらした伊勢湾台風が起きたことも防災の日が制定された理由の一つです。9月は台風や風水害の多い時期であり、国民一人一人が災害への認識を深め、対処する心構えを身につけることが目的となっています。
日本では水害だけではなく地震の多い国であり、日ごろの備えが必要になってきます。内閣府が公表した南海トラフ巨大地震の被害想定(平成25年3月18日時点)では、奈良県内の最大震度は震度6強で強い揺れが想定されています。奈良県では津波の被害が想定されていないため、想定死者数のおよそ90%が建物の倒壊等によるもの、残りは土砂災害や火災によるものとされています。予測が難しい災害ですが、十分に対応できるよう備えをすることと、心構えがあることで被害を最小限に抑えることができます。
まずは【自助】のため日ごろからできることを行いましょう。
@家具の置き方の工夫
  家具を固定する、寝室にできるだけ家具を置かない
A食料、飲料の備蓄
  特別なものを準備するのではなく普段の生活の中で利用されている食品をローリングストックする
B非常用持ち出し袋の確認
  非常時に持ち出すべきものをリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしておく
C避難場所や避難経路の確認
  避難とは「難を避けること」であり、必ずしも避難所に行くことではない
  在宅避難できるように家族とも連絡を取り合い、日ごろから集合場所や安否確認の方法を話し合っておく


参考:災害が起きる前にできること|首相官邸ホームページ
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html

利用者のA君が今春から療育に通い始めて   

最近梅雨もあり、ジメジメ鬱陶しい日が続き、体調を崩しやすい時期ですが、気持ちだけでもさわやかに過ごしたいものですね。
さて今回は、私が担当している3歳のA君の嬉しい出来事をご紹介します。A君は、口から食事を摂ることが困難なため、普段は経鼻チューブから食事を注入していますが、訪問時に経口で食べる練習も行っています。ストローでジュースは摂取できますが、果肉などの固形物が少しでも混じっていると、途端に口から吐き出して受けつけてくれません。どうしたら少しでも食べてくれるだろう?いつかは、食べだしてくれるだろうかとA君に関わるスタッフは願いながら関わっていました。
3歳の誕生日を迎えた今年の春から療育に通うようになり、当初は泣いたりすることもありましたが、母親分離も次第にクリアでき、保育士さんやお友達と5時間ほど過ごせています。お母さんから、最初の給食の豆腐のムースなど拒否無く食べた動画やおまるに座っている療育生活での動画を見せてもらい、嬉しくてたまりませんでした。 私たちスタッフが色々試行錯誤しても解決しなかった食事でしたが、環境を変えることや他の子供たちと一緒に過ごすことで、こんなに出来ることが増えるのかと驚くとともに、改めて勉強になりました。
今回、療育に通所することへの心配事もありましたが、成長に応じて外に出ることで子供は子供の世界で習得できることが未知数にあるのだと実感させられました。今後もビックリ驚かされることもあるでしょうが、A君の成長を寄り添いながら見守っていけたらと思います。

五月病〜この時期の身体の不調について〜   

桜が散り、新緑がまぶしい季節となってきましたね。今の季節の病気と聞いて五月病を思い浮かべる人もいるかと思います。五月病とは一般的に、4月の新入学・新入社で新しい環境にストレスが溜まり、一ヶ月ほど経った頃にだるさ、やる気が起きない、疲れやすい、眠れない、食欲低下、物事を悲観的に考えてしまう、などの症状が出てくることをいいます。 “五月病”という名前は俗称で、この時期に起こりやすいためそう呼ばれるようですが、病名としては適応障害や気分障害と言われています。また症状が改善せずに放っておくとうつ病に進行することもあります。新入社や新入学とは関係ないという高齢者でも、病院への入院や施設への入所、新しい介護サービスの導入などの環境の変化で、上記のような症状が季節を問わず出ることもあると思います。
五月病の症状が出やすい人は、なんでも一生懸命に取り組む生真面目な人や責任感が強い人に多いと言われています。対処方法としては、一番にストレスをためないことです。みなさん何か一つは自分のストレス解消法を持っているのではないでしょうか。ご参考までに、私は美味しいお肉を食べることや自分でコーヒー豆を挽いて淹れたコーヒーと一緒にスイーツを食べること(食べる事ばかりですね…)、後はとにかくソファーから動かずダラダラ〜と過ごすことがストレス解消法です(^^♪
その他の対処法としてはリラックス・リフレッシュとして趣味に取り組む、散歩(適度に体を動かすことも自律神経を整えるのに大切です)、睡眠をしっかりとり疲労回復に努める、バランスの取れた食事で体調を整える、一人で考え過ぎずに身近な人に相談するなどが挙げられます。対処法を取ってもなかなか症状が改善しない場合は医療機関に相談するようにしましょう。

『小児緩和ケア研究会』での講演を終えて   

当ステーションの所長・下城明子が、2月12日淀川キリスト病院で行われた日本臨床小児緩和ケア研究会(JCPCN)の『在宅でのよりよい生活を目指す多職種での取り組み』の中でシンポジストとして講演をいたしました。 この研究会は、小児の緩和ケアやこどもホスピスの普及・啓発を目的に、今回が記念すべき第一回目の開催でした。
第一回目は、NICUから在宅までつながる小児緩和ケアをテーマとし、今の小児緩和ケアが抱える問題点や事例を通しての取り組み、今後の課題について講演がされました。
今までの小児緩和ケアは病院のサービスを中心に展開され、病院で亡くなる子がほとんどでした。しかし、この10年で組織的に提供する体制が整うようになり、こどもホスピスや在宅での看取りが可能な時代になってきつつあります。
ですが、まだまだ課題も沢山あり、特に地方では小児を受け入れる訪問看護やサービス自体が少なく、私たちの住む地域もその一つと言えます。本来であれば自宅で過ごせる子も、サービスの提供体制が整っていない為に病院で過ごさざるを得ない事もあるのです。 その為、当ステーションでは小児の受け入れを行い、退院時カンファレンスの参加や試験外泊時の支援、ヘルパー事業所への吸引指導や小児看護の研修会の参加を行い、一人でも多くの子どもたちを受け入れられる体制づくりを行なっています。
現在、当ステーションの小児ご利用者様は8名になりました。
今後もさらに地域の方々の信頼が得られるように努め、年齢を問わずご利用者の皆様が住み慣れた自宅で穏やかな生活を送っていただける様に、「点から面へ、量から質へ」を理念にスタッフ一同より良い看護を目指していきたいと思っております。

自宅でできる災害対策   

令和6年能登地震により犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地域の皆様の安全確保、一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

災害による被害をできるだけ少なくするためには一人一人が自ら取り組む【自助】、地域や身近にいる人同士が助け合って取り組む【共助】、国や地方公共団体などが取り組む【公助】が重要だと言われています。
その中でも基本となるのは【自助】自らの命は自らが守る意識を持ち、自分の身の安全を守ることです。特に災害が発生した時には、まず自分が無事であることが最も重要です。
自助に取り組むために、まずは自宅の安全対策をすることが必要です。

【家の中の安全対策】
寝室や子供部屋などにはできるだけ家具を置かないようにし、家具を置く際にはできるだけ低い家具にし、転倒防止対策を取りましょう。家具が倒れて出入口をふさいだりケガをしないように、壁に固定したり配置を工夫しましょう。

また、手の届くところに懐中電灯やスリッパ、ホイッスルを備えておきましょう。懐中電灯は停電時の暗闇を歩く時の必需品です。スリッパは割れたガラスなどの破片で足を怪我するのを防ぎます。ホイッスルは少しの息でも音が出るので救助する際の生息の目安になります。

【災害時に備えた備蓄品の例】
飲料水…一人1日3リットルを目安に3日分

食品…ごはん(アルファ米など一人5食分)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど一人最低3日分の食料を備蓄しておきましょう。

下着、衣類、トイレットペーパー、ティッシュ、マッチろうそく、カセットコンロ

感染症対策のための衛生用品
マスク、手指消毒用アルコール、石鹸、ハンドソープ、ウェットティッシュ、体温計

非常に広い地域に及ぶ可能性のある南海トラフ巨大地震では1週間分以上の備蓄が望ましいともいわれています。日頃から防災意識を持ち備えていきましょう。


○災害時に命を守る一人ひとりの防災対策|政府広報オンラインをもとに作成
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/6.html

年末年始のご挨拶   

今年も残すところあとわずかとなりました。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行から4年目を迎え、以前の日常に戻しながら、それぞれが感染対策を意識した生活を継続されていることだと思います。
私たち訪問看護師も職員一人一人が、様々な感染症に注意しながら感染症予防に努め、日々サービスの提供を行っています。今年1年間、皆様と共にご自宅での生活を支援させていただきありがとうございます。
来年も皆様に喜んで頂けますように職員一同頑張っていきたいと思います。

令和5年12月29日(金)から1月3日(水)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

なお、訪問看護サービスの利用をされ24時間緊急看護体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。

年始は、令和6年1月4日(木)より通常通り業務を始めさせていただきます。


皮膚、排泄ケア特定認定看護師を迎え勉強会を行いました   

秋も深まり朝夕の冷え込みが身に染みる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
皮膚、排泄ケア特定認定看護師を迎え勉強会を行いましたので紹介します。
訪問看護の利用者様の中には、乾燥やおむつかぶれ、褥瘡、胃ろうの漏れ、ストーマによる炎症など皮膚トラブルをかかえておられる方が多くおられます。
勉強会では症状による軟膏の選び方や使い方、利用者様の実際のトラブルに対しての対処法についてアドバイスをもらい、良い学びとなりました。
おむつやリハビリパンツを使用していて、隙間漏れなどで困っておられる方が多くおられます。
勉強会では隙間に使用する防水性やギャザーのない両面吸収タイプのパッドや、軟便用に開発された表面がメッシュ状のシートで覆われ便を水分と固形物に分離できるパッドの紹介があり、実際にサンプルを数種類取り寄せ、性能や使用感を確かめてもらっています。
新しい情報、知識を取り入れ、利用者の皆さまの在宅生活に役立てることができればと思っています。


「秋バテ」に要注意   

日に日に秋の気配を感じられるようになってきましたね。
今年の夏は過去126年で最も暑い夏だったようです。
朝晩は過ごしやすくなってきましたが、まだまだ日中は30℃を超す暑さは残っており、油断はできませんね。

一気に寒暖差が激しくなり、最近はテレビなどで「秋バテ」という言葉をよく耳にします。
「秋バテ」とは、9月下旬から身体がだるいなどの夏バテに似た症状が現れることを意味するようです。
身体に溜まった夏の疲れに寒暖差の激しい気候の変化で、自律神経のバランスを崩しやすく「何となく体がだるい」「胃腸の調子が悪い」「疲れやすい」「頭痛がする」といった体調不良の症状がでるようです。

「秋バテ」対策として、まず自律神経のバランスを整えることが大切です。

食事…栄養バランスをとり、出来るだけ冷たいものは避け、温かいものを摂りましょう。
   ビタミンB1、たんぱく質などの食品が効果的です。
入浴…体が冷えると秋バテになりやすく、37〜38℃のお湯でゆっくりと浴槽につかり体を温めましょう。血行促
   進し、冷房で硬直した筋肉を和らげてくれます。
睡眠…体調を整えるためにも、睡眠は重要です。

まだまだ日中は外出するのには暑いですが、涼しい時間に少しでも外の空気に触れ、秋を感じたいものですね。


自動排泄処理装置についての研修会を行いました   

コロナ禍が少しずつ緩まり、以前の暮らしに戻りつつある中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
当ステーションでは、業者を招いて自動排泄処理装置についてのデモンストレーションを行ってもらい、実際に体験し、ディスカッションをしました。

自動排泄処理装置とは、寝たきりの方や自力での排泄が困難な方が利用する福祉用具です。モーターポンプと尿タンクがついた「本体」と排泄物を受け取るための「レシーバー」で構成されています。
レシーバーで受けた排泄物を自動で感知することで、吸引、洗浄し、チューブを通ってタンクへ送られる仕組みです。従来は尿の処理だけを行うものが市場に出ていましたが、最近は便の処理も可能となっています。
装置にかかるコストも見直し、在宅療養生活に取り入れやすくなるよう開発がすすめられています。
超高齢化社会を迎え、独居高齢者や老老介護の実態は日常よく見受けられます。在宅療養生活を行ううえで、排泄介助は介護者、介護される者双方に心身ともに負担になります。
また、排泄物にさらされる時間が長くなることで、皮膚トラブル、感染のリスクが高まります。そういった中で自動排泄処理装置を有効に活用できると、介護負担の軽減が期待できます。
訪問看護では、日々のケアの中から情報収集を行い、他職種と積極的に意見交換、連携をしています。
利用者様や家族が安心して暮らすことのできる環境を提供できるよう、これからも新しい知識を習得し、励んでいきます。


清流復活大作戦の美化運動に参加して   

3月5日に奈良県と大阪府で同時に実施された大和川一斉美化運動に参加しました。
コロナ禍で3年ぶりの活動となり、早朝にもかかわらず、3,4歳の幼児から高齢者の方までが、大和川沿いを各コースに分かれて清掃活動を行いました。
私たちは、朝8時半にいかるがホールに集合し、約1時間半の清掃作業でした。大勢の地域住民50人ほどが参加していました。
川沿いには、ビニールやペットボトルなどの生活ゴミの他、電化製品やタイヤなどが破棄されており、可能な限り回収しましたが、粗大ごみ等は回収する手段を段取りするなど今後の課題として感じました。
参加することで身近なゴミの問題も再認識し、これからも継続的に活動していく必要があると思いました。
まだ早春で寒かったですが、清掃した後は、適度に体を動かしたこともあり心身共にリフレッシュでき、来年も機会があれば参加しようと思いました。


訪問看護師が行う服薬管理について   

前回、「訪問看護ってどんなことをしてくれる?」と題して排便ケアについてご紹介しました。
今回は、訪問看護師が行っている服薬管理についてご紹介したいと思います。 最近では、居宅療養管理指導ということで薬剤師さんが介入して下さり、薬の配達や1回服薬分ずつケースやタペストリーにセットしてくれるというサービスも、介護保険で利用できるようになってきています。しかし、薬がきちんと飲めているかどうかの確認は、私たち訪問看護師にとっても必要なケアのひとつです。
また、薬のセットに関しても「まだまだ自分で管理したいけど、一緒に確認してほしい」という方もおられるなど、私たちも管理に関わらせていただくことがあります。 利用者さまお一人お一人の薬の飲み方や生活スタイルなどにあわせ、管理方法を一緒に考え、提案させていただいています。

下の写真左は複数の科から薬の処方を受けておられる方のものです。訪問時に看護師と一緒に確認しながらご自身でセットされています。この方はインスリンの自己注射もされており、打ち忘れを予防するため、注射針もケースに一緒にセットし確認できるようにされています。
同じく写真右は、離れて住む娘さまが定期的に訪問され、薬をセットされている方のものです。訪問時に飲み忘れがないかの確認を行っています。また、セットの仕方をスタッフ間で共有し、娘さまがセットできない時は訪問した看護師が次回訪問日まであるようにセットします。
  
薬がきちんと飲めているかどうかは、体調管理を行う上でとても大事なことです。今回ご紹介した以外にも、皆さま様々な方法で服薬管理をされています。私たちはお一人お一人に合った方法で管理ができるよう、お手伝いをしていきたいと思っています。

訪問看護ってどんなことをしてくれる?〜排便処置編〜   

訪問看護師として働いていると、上記のような質問を受けることがよくあります。正直、自分自身が病院に勤務していた頃は訪問看護師の仕事内容についてなんとなくはわかっていたものの、実際働いてみて気づくことがたくさんあったので、今回は当ステーションが提供しているサービス内容の中から、排便ケアについてご紹介させて頂きたいと思います。

@一般状態の観察、健康相談
ますは体調確認、食事・睡眠状況などを確認します。体調や環境の変化により排便状況に大きく影響があるので事前の情報収集が大切になります。在宅と病院での大きな違いは、医師が不在である、すぐに精密検査を受けて評価ができない、毎日観察できる訳ではないという点で、訪問看護師の観察力・アセスメント(評価)能力が問われます。また、病院とは違い療養環境が利用者様によって大きく異なるため、健康相談もより個別性が問われます。当ステーションは小児から高齢の方まで様々な年齢層の方が利用されているため、定期的に勉強会・研修を受け様々な世代の方に対応できるよう努めています。

A内服管理
下剤の内服状況を確認します。下剤の種類・量・内服時間からアセスメントし、その人の生活スタイルに沿って内服量の調整を行います。必要であれば主治医に報告し、下剤変更などの相談を行います。

B排泄の援助
皆さん驚かれますが、排便援助は訪問看護の中で半数以上を占めると言っても過言ではないと思います。排泄に関するケアは尊厳に関わるデリケートな問題であるため、誰にも相談できず悩んでおられる方が沢山いらっしゃると思います。加齢・手術歴により腸の動きが低下し内服をしても排便難が生じることも増えてきます。医師の指示に基づきマッサージや浣腸・摘便などの排便支援を行います。

C清潔援助
排便の後は必要に応じ、陰部の洗浄・おむつ交換を行います。その際、皮膚トラブルの有無を確認し、同時に皮膚トラブルの予防も行います。

D家族の介護相談・支援
家族の介護負担軽減目的で訪問することもあります。介護者の方の心身の健康を保つことが、結果的に療養者の方の健康を守ることに繋がるので、介護者の方のメンタルケアも重要な訪問看護師の仕事の一つになっています。

・訪問看護師ができない事
家事援助全般(お買い物、調理、洗濯、掃除、ペットのお世話に関する事)や、医師の指示がない医療処置、療養者に関わりがない医療サービスの提供は行えません。

いかがでしたでしょうか?訪問看護のケア内容は多岐に渡るので、排泄ケアが多いことを意外に思われたのではないでしょうか。 『こんな事でわざわざ看護師さんを呼ぶ必要はない。』と思われている療養者の方も沢山いらっしゃると思います。もしも、お困りの事があればぜひお気軽にご相談ください。


年末年始のご挨拶   

今年も残すところあとわずかとなりました。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行も3年目を迎え、以前の生活に戻せるように、活動制限の幅が少しずつ広がってきているのではないでしょうか。しかし、マスクの装着や手洗いの励行等、感染対策を意識した工夫をつづけながら生活を継続されていることだと思います。
私たち訪問看護師も職員一人一人が、感染状況をみながら感染症予防に努め、日々サービスの提供を行っています。今年1年間、皆様と共にご自宅での生活を支援させていただきありがとうございます。 来年も皆様に喜んで頂けますように職員一同頑張っていきたいと思います。

令和4年12月29日(木)から1月3日(火)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。 なお、訪問看護サービスの利用をされ24時間緊急看護体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。
年始は、令和5年1月4日(水)より通常通り業務を始めさせていただきます。

交通安全研修   

2022年4月から道路交通法施行規則が改正され、一定台数以上の社用車を使用する事業所においても運転前後のアルコールチェックが義務化されることになりました。
当ステーションでも、今年の4月から看護師が訪問の前後にアルコールチェックを実施しています。

2022年10月17日(月)に西和警察署の交通安全課より交通安全研修を実施していただきました。
交通死亡事故の半数が65歳以上の高齢者で半数が歩行中、半数が自転車乗車中とのことです。運転時には一時停止の遵守で出合い頭の事故を防ぐ、また信号のない横断歩道でも歩行者妨害にならないよう、注意しての運転が必要です。
たぶん大丈夫だろうと「だろう運転」をするのではなく、人がいるかもしれないと「かもしれない運転」をおこなっていくことも大事だとお話しいただきました。
また、豆知識として眠気を覚ます方法を教えて頂きました。耳たぶを下に10秒引っ張ります。その後、横にも10秒、上にも10秒引っ張ることで、耳にあるツボを刺激して眠気を覚ます効果があるそうです。
ぜひ、試してください。
日々の訪問時にもルールを遵守し、交通安全に努めてまいります。

健康な体づくりのために   

新型コロナウイルスの予防について日頃どんな対策をしていますか?
手洗いやうがい、人込みを避ける、マスクをする、コロナワクチンを接種することなど頭に浮かぶことと思います。では「免疫」についてはどうでしょうか? 新型コロナウィルスも含め様々な病気に対して「免疫力」を整えておくことは日頃から注意できることの一つです。 今回は免疫について考えていきたいと思います。

「免疫」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか? そもそも「免疫」とは何でしょうか?読んで字のごとく「疫(病気)を免れる」といって体に侵入した敵から体を守ることです。
免疫に関する細胞の70%が腸に存在しており、昨今「腸活」という言葉をよく耳にする理由のひとつです。 余談ですが腸活のメリットは免疫力の向上のみならず、下痢や便秘の改善、動脈硬化の予防、アンチエイジング、肌質改善、ダイエット促進など多岐にわたります。良い効果がたくさんありますね♪話を戻し… では、腸を整え「免疫力」を上げるには(保つには)どうすれば良いのでしょう?まずは睡眠・運動・食事を整えることが大切です。

睡眠…寝ている間に痛んだ細胞を修復する。
    睡眠を妨害してしまうので寝る数時間前は食べないようにする。
運動…汗を軽く掻く程度の適度な運動。
    体温上昇や血行が良くなることで酸素や栄養が全身に行き届く
食事…まずはバランスの良い食事!!
    発酵食品(納豆、みそ、漬物、しょうゆ、ヨーグルト)、食物繊維を意識してとる

このほかに笑うことも免疫力を上げると言われています。笑うことでNK細胞(防衛機構として働く細胞)が増え免疫力が向上します。笑い療法士という民間資格もあるくらいです。 笑う事なら手軽にできそうな気がしますね。健康増進に向けできることから取り組んでみましょう!!


腹膜透析についての勉強会を行いました。   

蝉の鳴き声に夏の到来を感じさせられるこの頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

腹膜透析を受けておられる利用者様の訪問が開始するにあたり、業者の方を招き勉強会を行いました。
人工透析とは、正常に機能しなくなった腎臓の働きを人工的に補う治療法です。血液透析が一般的で、医療機関で週3回、1回4時間程度の治療を受けます。
一方、在宅でできる透析が腹膜透析です。腹膜透析は、お腹の中に透析液を入れて体内で血液を浄化する方法です。お腹の中に透析液を入れておくと、腹膜の細い血管を介して血液中の老廃物や不要な水分が透析液に移行します。その透析液を体外に排出することで、血液が浄化されます。
腹膜透析を行うためにはカテーテルと呼ばれる管を挿入する手術が必要ですが、血液透析にくらべ身体への負担が少なく、残存する腎機能が長く保たれるメリットがあります。また、通院が月に1〜2回と少ないので、自由度の高い生活を送ることができます。
腹膜透析の方法には、1日数回お腹とバッグの高低差を使って透析液を入れ替える方法と、自動腹膜還流装置を用いて自動で透析液を入れ替える方法があります。装置を使った方法は、夜間の就寝中でも透析液の交換ができます。
勉強会では改めて腹膜透析のしくみについて再確認し、実際に装置や物品を用いて手技の確認等を行いました。
腹膜透析を続けていく上で、腹膜炎やカテーテルの出口部の感染を起こさないことが大切です。
訪問看護では、適切な手技で透析が行えているか確認し、感染兆候がないか観察を行い異常の早期発見に努めるとともに、利用者様のADLや介護度の変化に応じた支援ができるよう心がけたいと思います。


竜田川になびかれる鯉のぼり   

薫風に心が和み、過ごしやすい時季となりました。新緑を見ると心が和みますね。

新型コロナウイルスの感染が始まってから2年以上がたちました。生活が一変し、誰もが不安と経験したことのない日々を過ごすことになりました。大勢の人と接触し、自由に活動が出来ていた日常のありがたみをひしひしと感じております。未だ収束の兆しはみられませんが、1日でも早い収束を願うばかりです。

毎年4月下旬から平群町の河川として親しまれている竜田川の河川敷に、200メートルにわたり約60匹の鯉のぼりがあがります。今年も風になびかれ、元気よく泳いでいます。
町民から家であげなくなった鯉のぼりを提供してもらい、地元の散策コースでもある川沿いにボランティアの方々が飾ってくれています。
訪問へ行く途中、車の窓から鯉のぼりが見えると心が和み昔を懐かしく感じる瞬間です。
コロナでの自粛生活もありますが、少しでも季節を感じる日常を過ごしていきたいなと思います。
少しでも皆様が癒されることを願い、写真を掲載させて頂きました。

パーキンソン病の治療薬について勉強しました。   

日ごとに温かさが増し春めいてきました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
年度末となり、行事も多いですが、未だにコロナ禍で通常通りにはいかないことも多い中、春の訪れと共に、このコロナ禍も終息に向かうことを願うばかりです。  
当ステーションでは、難病に罹患された方への訪問もさせて頂いています。その中でも、パーキンソン病に罹患されている方への訪問もさせて頂いています。パーキンソン病は10万人に100〜150人くらいとされていて、60歳以上では100人に約1人で、高齢者では多くなり、人口の高齢化に伴い患者数は増加している傾向です。治療の基本は薬物療法とされています。 内服による治療が多い中で、県内ではあまり例がないとされている自己注射をされている利用者様もおられ、製薬会社による勉強会を開催して頂きました。(感染対策をした上、短時間での勉強会としています。) 短時間でしたが、効果や使用方法など、学ぶことができました。 当ステーションでは、特殊な薬や機械等はなるべく専門の方から講義を受け、学んだ上で利用者様にも安心・安全に訪問できるように努めています。  何か気になることがあれば、いつでもスタッフにお声をかけて頂けたらと思います。

認定看護師派遣事業で認定看護師さんによる小児の勉強会を行いました。   

新年あけましておめでとうございます。
2022年が始まりましたが、なかなか新型コロナウイルスは終息せず、 また、新たなオミクロン株が感染拡大しないのか心配ですが、引き続き気を緩めず感染対策で業務に邁進していこうと思います。

以前のように研修の参加の機会が減っている中で、今回は看護協会から認定看護師派遣事業で、認定看護師さんにステーションに出張してもらい、小児訪問看護の勉強会を開催していただきました。 当ステーションも開設当初から0歳から18歳まで30名近くの小児と関わっており、9年間関わっている現在も継続して訪問している児もいます。年間、平均6〜7人の小児を常時、週1回から2回程度定期的に訪問しています。
小児や家人と関わる際、ケアの内容の工夫で壁にぶつかったりすることがあるので、今回の研修では他のステーションの工夫している点や使用物品、災害に向けての医療機器の電源の確保など、いろいろ苦労されているのが感じられました。
利用者さんの中には、経口から十分な食事が摂れないため、経鼻栄養チューブを挿入しているお子さんも多く、ついつい自己抜去してしまうアクシデントなどはつきものです。 固定のテープもずっと顔に貼っているわけですからテープかぶれなどの、皮膚トラブルも尽きません。
写真のお子さんのように、ベビー用品店でフエルト生地のクリップピン止めを頭頂部に留めることで、自己抜去しないようにお母さん達も工夫されています。 あえて長い60pの経鼻チューブを処方してもらい、後頭部から背中のTシャツに入れ込んでいる方もおられます。 お母さん達もいかにアクシデントが回避できるか、自分なりに考えて工夫され逆に看護師が教えてもらうこともあります。

今年も、私たち訪問看護師が、療養生活の悩みや不安など一緒に相談しながら皆さんが心地よく療養生活のお手伝いが出来たらと思っております。

年末年始のご挨拶   [2021.12.17]

今年も残すところあとわずかとなりました。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に伴い、マスクの装着や三密を避けるなどの生活様式の工夫をしながら、生活を継続されていることと思います。
私たち訪問看護師も職員一人一人が、感染対策に対し意識を持ちながら日々サービスの提供に努めてまいりました。今年1年間、皆様と共にご自宅での生活を支援させていただきありがとうございました。
来年も皆様に喜んで頂けますように職員一同頑張っていきたいと思います。

令和3年12月29日(水)から令和4年1月3日(月)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

尚、訪問看護サービスの利用をされ24時間緊急看護体制の申し込みをされている方は、ご利用者様の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。

年始は、令和4年1月4日(火)より通常通り業務を始めさせていただきます。

冬の体調管理について   [2021.11.11]

長かった夏が終わったかと思えば、急に気温の低い日が増えてきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

新型コロナウイルス感染症も急速に感染者数の減少を見ています。
ワクチン接種の広がりや、その他色々な要因はあるでしょうが、一人一人の日々の感染対策の積み重ねも大きいのではないでしょうか。都市部でも飲食店への営業時間短縮や酒類提供自粛要請が解除されるなど、これまで受けていた制約が少しずつ緩やかになってきています。しかし、これからの時期はインフルエンザの流行するシーズンに入るなど、まだまだ注意は必要です。

厚生労働省によると、10月半ばの1週間当たりのインフルエンザ感染者数は、一昨年の同時期と比較し、昨年・今年は極めて少ないとのこと。これはコロナ対策でマスク着用や手洗いが徹底されたことが理由のひとつとして挙げられています。
この冬にインフルエンザが流行するかどうかについては、参考とする南半球の感染状況を見た場合、オーストラリア保健省報告によると今年の市中感染は「歴史的に低いレベル」にとどまるとのこと。一方、バングラデシュやインド、中国では小さな流行が起きているとのことで、今後、国際間の人の往来ができるようになればウイルスが国内に入ってきて流行する可能性はあると言われています。

そこで改めて感染予防について考えてみたいと思います。
コロナウイルス感染症についてはワクチン接種により、発症・感染予防効果も示唆するデータがありますが、100%ではないと言われています。ワクチン接種が済んでいてもマスクの着用・手洗い・環境整備(換気・温度と湿度の調整)は引き続き必要です。インフルエンザその他の感染症対策としてもこれらは有効です。

因みにマスクについては次のような調査結果があります。息をはいたり吸ったりする際に飛沫が通り抜ける割合は
・何も着用しない場合を100%とすると
・不織布マスク(ぴたっと着用)は息を吐くとき18%、吸うとき25%
・ウレタンマスク         は息を吐くとき45%、吸うとき82%
というもので、マスクの材質でも感染リスクに差があることが示されています。
アレルギーや体質などにより不織布マスクをつけられないという場合もあるでしょうが、可能であれば不織布の方が望ましいでしょう。
これからの気温の低い時期にはこまめな手洗いや換気はつらいものですが、手洗いは、手指についたウイルスを物理的に除去する、感染対策の基本です。石鹸を用い、流水でしっかり行いましょう。アルコールによる手指衛生も効果的です。
また換気も対角線上の窓やドアを開けることが効果的とされていますが、冬季には暖房をつけながら窓を一か所開ける(目安は室温が18℃以下にならない程度)でも一定の効果はあるとされています。加湿器を使用するなどし、湿度は40〜60%を保つようにしましょう。

急激な気候の変化とともに慌ただしい年末へ向かっていくこの時期、感染対策をしっかり行い、栄養・休息をしっかりとるなど体調を整えてお過ごしください。

参考:厚生労働省ホームページ
   朝日新聞9/26 10/10 10/24 紙面より

「感染予防と対策」について勉強会をしました。   [2021.9.15]

9月に入り、朝晩は秋風が肌に心地よく過ごしやすくなりましたが、日中との気温差が激しく体調を崩しやすい季節でもあります。

新型コロナウィルス感染症は依然猛威を振るい、今年も当ステーションでは感染予防と対策について勉強会を行いました。
今回の勉強会では衛生学的手洗い(アルコール消毒)の必要性について再確認し、ケア中のアルコール消毒のタイミングや頻度についてスタッフ間で検討しました。
今までは各自携帯用アルコールジェルボトル40?をカバンに装着していましたが、消毒回数を検討したところ40mlタイプでは容量が少なく、カバンに装着している場合,ケア中にアルコール消毒が出来ない事があるという問題点が上がりました。
その為、アルコールボトルの容量を250mlへアップし、常にケア中も使用できるようにポシェットタイプで携帯する事としました。こちらのアルコールボトルはポンプが押しやすく、付属のポシェットで携帯できるのでケア中もアルコール消毒の頻度が増したので好評でした。

今後も当ステーションでは感染予防対策に力を入れ検討・改善に取り組み、安全に皆様のご自宅へ訪問できるよう努めていきたいと思います。


暑中お見舞い申し上げます。   [2021.7.16]

梅雨も明ける季節となりました。
本格的な暑さの中でもコロナ対策のため換気にも気を使わざるを得ず皆様も室温、体調の管理が悩ましいのではないかと思います。

今日は夏バテ防止に効果がある夏野菜をご紹介したいと思います。

【トマト】 ビタミンA,Cを豊富に含みます。赤い色を出す成分のリコピンには抗酸化作用があり、加熱することや脂とともにとると体に吸収されやすいです。 タネの周りのゼリー質にはうまみ成分のグルタミン酸が豊富に含まれています。

【きゅうり】 約95%が水分でビタミンCやカリウムも含むため、疲労回復やむくみ改善が期待できます。
又、身体を冷やす効果もあります。

【なすび】 油と相性がいいので素揚げにした後に煮たりいためたりすると美味しくなります。 皮に含まれるポリフェノール成分のナスニンは、活性酸素の働きを抑えるといわれています。

【オクラ】 粘り気のもとになる食物繊維のペクチンが腸内環境を整えて便通も改善。 火が通りやすいので茹でるときは1分ほどあれば十分です。

【ゴーヤ】 独特な苦みが特徴です。ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいため炒め物や天ぷらにもむいています。苦み成分が胃液の分泌を促して食欲増進にも効果があります。

【ズッキーニ】 くせがなく低カロリーなので使いやすい食材。切り方で食感が変わるため料理に応じて工夫ができます。 カロテン、ビタミンCのほかビタミンB2も含みます。

旬の夏野菜には、その時の気候に負けないための栄養素がたくさん含まれています。 また、たくさん収穫できる時期なので価格も安くなっています。 積極的に旬の野菜をとり、夏バテ予防をしていきたいですね。

みむろ訪問看護ステーションの紹介   [2021.5.21]

今年は例年よりも早く梅雨入りし、じめじめとした毎日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今回は、みむろ訪問看護ステーションの紹介をしたいと思います。
スタッフは現在看護師9名、事務1名の10人です。
訪問エリアは斑鳩、三郷、平群、安堵、河合、上牧、王寺町の広域の7町で現在の訪問ご利用者数は約90名(男:女 1:2)です。 ご利用者の年齢は幅広く、最年少は生後1か月のAちゃん、最高齢は101歳のBさんです。

☆訪問看護のお仕事って?
主治医の指示のもとご利用者の自宅に看護師が伺ってその方の状態に応じた看護を行います。
具体的には
*清拭、洗髪、足浴、入浴介助などの清潔ケア
*浣腸、摘便などの排泄ケア
*医師の指示による採血、点滴、尿道カテーテル交換、吸引、褥瘡処置、ストーマ交換などの医療的ケア
*筋力運動、嚥下体操(食べるための筋肉をトレーニングする体操)、ストレッチなどのリハビリ
*自宅での看取り
など ご自宅だからこそ、一人ひとりの生活やニーズに合わせたサービスを提供することができます。
使用物品もご自宅にあるものや、100均にあるものを利用することが多いです。 点滴などはハンガーに吊るして行います。

☆訪問看護の一日の流れ 訪問は1日平均4〜5件
8:30〜  朝礼 ご利用者の訪問スケジュール確認、情報共有、連絡事項の確認など
9:30〜  1件目訪問
11:00〜 2件目訪問
12:00〜 昼休憩   食事は時間をずらす、向かい合わせには座らないなどコロナ対策をしています。
13:30〜 3件目訪問
15:00〜 4件目訪問
16:00〜 5件目訪問
訪問から帰ってからも関係先への電話連絡や看護記録・報告書等の作成などの事務作業、物品管理など仕事は多岐にわたります。

昨年より新型コロナウイルスが流行するようになってからは感染予防対策も行っています。
具体的には、訪問時のエプロンの着用、口腔ケア、吸引、ご利用者がマスクを使用できない場合はゴーグルを着用、発熱者にはガウン、ゴーグルなどの感染防止対策をして訪問しています。
又、手洗い場を自動水栓に変更、2回/日の次亜塩素水での拭き掃除、空気清浄機、サーキュレーターを使用し事務所のドア、窓を開け部屋の換気、ステーションの来訪者の体温確認などを徹底しています。

多忙な日々ですがご利用者、ご家族が安心して在宅生活を送れるよう、ご利用者に寄り添った看護を心がけています。

経腸栄養のコネクタ変更に伴う勉強会を開催しました。   [2021.3.5]

今回、経腸栄養のコネクタが変更になるため、勉強会を行いました。
日本においても、医療事故防止と国際的な安定された供給のために、今回新規格の導入が進められました。
対象は、
・経鼻栄養カテーテル(鼻腔からチューブを入れている)
・胃ろうカテーテル(ボタン型)
・胃ろうカテーテル(チューブ型)
上記を使用されている方が、今回変更になる対象です。順次、在庫がなくなり次第変更される予定です。
すでにかかりつけの病院等で説明を受けられている方も多いかと思いますが、実際使用し、手技が安定するまでは不安な事かと思います。
今回ステーションに業者の方に来ていただき、実際に新しく変更になったチューブ、シリンジ等の説明を含め、 実際に使用し、今回対象となる皆様に安心して使用できるためのアドバイスができるよう、勉強させていただきました。
・形状の変更 → 使用方法、管理方法が変わる可能性があります。
・色の変更 → チューブの先端、シリンジの色が紫色になります。
・変換コネクタの準備が必要となります。
いつでもご相談に応じますので、一緒に習得できるようにしましょう。


手洗いについて   [2021.1.12]

新年、明けましておめでとうございます。
皆様方におかれましては、新春を清々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。

令和2年は、コロナで始まりコロナで幕を閉じた1年となってしまいました。
明けて令和3年が始まり、いかがお過ごしでしょうか。
年明けと共に心身を新たにして希望に満ちた1年としたいものですね。
当ステーションも引き続き感染対策に意識持ちながら、日々サービスの提供をできるよう努めていきたいと思っています。本年も宜しくお願い申し上げます。

感染対策として、身体的距離の確保、マスク着用、手洗いの実践を厚生労働省からもあげられています。
当ステーションもマスクの徹底、食事の際もスタッフ間の距離を離して摂るようにしています。
訪問先ではケアの前後に手洗いもしくは手指消毒させて頂いていますが、日々の手洗いを再認識してみようと、訪問看護ステーションで特殊な機材を使用して汚れ具合を確認してみました。
訪問先での手洗い場所はお湯のでない場所もあるため、ステーションでの手洗いの方法は寒さに耐えながら真水での手洗いを統一して実践しました。冷水に「手がちぎれそう〜」と悶絶にも耐えながら、手を洗うスタッフもいました。普段の手洗いと念入りに洗う2回に分けて確認しました。
実際、洗い足りていない箇所を認識することができました。
特に指先や爪回り、指の間などが多かったように思います。各スタッフ自身が洗い残してしまっている箇所を知ることができ、これからの手洗いに活かせることができたと思います。
CDCガイドラインでは、手を洗う時間は約20〜30秒が適正と言われています。【ハッピーバースデイソング】【どんぐりころころ】【ぞうさん】【もしもしかめよ】等の歌を2回歌うと30秒ほどになるそうです。
コロナ禍で憂鬱な気分も歌を歌いながら(できれば、心の中で)少しでも楽しい時間を過ごしていきたいものですね。
ちなみに、下記の写真は手洗いの前後です。ブラックライトの光をあてることで手の汚れ具合がわかります。
白く見えているところが汚れているところです。手全体がブラックライトに反応するローションをつけることで、ブラックライトの下に手をかざすと手全体に白くついていることが確認されます。
手順に沿っての手洗いを行い再度確認すると、白く反応しているところが洗い残っているということになります。 いかがでしょうか?
是非一度、手洗いの方法を見直してみませんか?


年末年始のご挨拶   [2020.12.24]

今年も残すところあとわずかとなりました。
今年は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、マスクの装着や三密を避けるなどの生活様式の工夫をしながら生活をされていることだと思います。
私たち訪問看護師も、職員一人一人が感染対策に対し意識を持ちながら、日々サービスの提供に努めてまいりました。
今年1年間、皆様と共にご自宅での生活を支援させていただきありがとうございます。
来年も皆様に喜んで頂けますように職員一同頑張っていきたいと思います。

令和2年12月29日(火)から1月3日(日)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

なお、訪問看護サービスの利用をされ24時間緊急看護体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。

年始は、令和3年1月4日(月)より通常通り業務を始めさせていただきます。


インターネットでのZoom研修に参加して   [2020.11.25]

日増しに秋が深まってきましたね。
今年は新型コロナウイルス感染症が流行しているため、私たち看護師の研修会も、3密を避けるため会場での研修が中止続きで、当ステーションではこのまま研修の機会をなくしてしまうのも、どうかと考えていたところ、インターネットを使っての研修機会があることを知りました。
研修当日は週末のため、ステーションには誰も不在で、ドキドキしながらデスクの前に座り前日予行練習したように、Zoomというアプリをダウンロードしてインターネットを使い受講しました。
仕事より緊張しましたが、講師の先生の声と顔が画面に映し出されたときは、内心ホッとしました。
今年に入ってから、コロナ渦で他事業所さんとの交流も少なかったのですが、久々に他事業所のスタッフさんのお顔も拝見でき、良い勉強になりました。
今年の冬、また新型コロナ感染症が再燃すると、事務所で申し送りをするのでなく、自宅内でZoom研修のような申し送りが、今後日常的に行われるかもしれません。
皆さん各々が新型コロナ感染症に感染しないよう、より一層気持ちを引き締めていきましょう。


新型コロナウイルスの対策について   [2020.9.28]

9月に入りましたが、残暑がまだまだ厳しい日々ですね。

今年は、新型コロナウイルスの影響もありいつもとは違う夏、毎日不安な日々を過ごされていることと思います。治療法をはじめ、まだ解明されていないことが多い新型コロナウイルスですが、感染経路はウイルスに汚染した環境に触れる接触感染、くしゃみや咳に含まれるウイルスが眼や鼻の粘膜に付着する飛沫感染などがあります。
これを防ぐための“3密”の回避やマスク着用、手洗いや消毒など感染対策をそれぞれに注意されていることと思います。                                                当訪問看護ステーションで行っている感染対策の一つとして、日々の訪問ではマスク装着や手洗い・手指消毒、体液に触れるケアでは手袋を装着するなどの標準予防策(スタンダードプリコーション)を心がけています。
また、発熱があるなど利用者様に新型コロナウイルスの感染が疑われるときは、上記に加えた感染対策(個人防護具:マスク、ゴーグル、キャップ、手袋、長袖ガウンなどを着用する)を入念に行い訪問します。
個人防護具の着脱の際も、確実に感染対策を行う必要があります。
例えば、ガウンの外側は感染側、内側は清潔側というように感染領域・非感染領域を明確にし、防護具を脱ぐ際にも感染しない・広げないようにテクニックが必要です。テクニックを磨くために、日頃から防護具着脱の手技の確認や練習に取り組んでいます。

当ステーションで準備している防護具の例

熱中症予防とマスクについて   [2020.7.17]

7月に入り、気候の安定しない日が続きますね。今年の夏も猛暑になると予想されています。
総務省消防庁の速報によると、熱中症の救急搬送は6月1日からの3週間で計4241件、昨年の同じ時期の1.5倍とのことです。
また、今年は新型コロナウイルス感染症が様々な影響を及ぼしています。熱中症による高熱やだるさは新型コロナの症状と区別しづらく、救急搬送が困難となる可能性が指摘されています。外出自粛が呼びかけられ、身体が暑さに慣れていないという方も多いでしょう。
こうした状況では熱中症の予防が何よりも肝心です。すでに言われていることですが、以下が対策のポイントとなります。
@こまめにエアコンなどで室温調節を行い換気にも配慮を
Aのどの渇きを感じていなくても水分補給を
B適度な運動で少しずつ暑さに慣れる
C熱中症になりやすい人は特に注意(独居の高齢者など)

(日本救急医学会など4学会の熱中症予防に関する提言から抜粋

また、今年はマスクを着けて過ごすことが増えました。マスクは素材や着け方により感染予防効果に差があります。布マスクは一枚の網の目の隙間がウイルスよりも大きいことや、顔との間にも隙間ができやすいためウイルスの侵入を防ぐ効果は期待できません。
ただ、一部の飛沫がとぶのを防ぐことはでき、ウイルスのついた手で鼻や口を直接触るのを防ぐという意味はあります。同じように夏用として市販されている通気性の良いマスクもウイルスの侵入を防ぐ事は困難ですが、飛沫防止効果はあるとされています。
暑い中、マスクを着けていると蒸れや息苦しさがありますよね。 呼吸は、体温調節機能にも関係しています。
息を吐く事で体温を放散させますが、 その熱の放散にもエネルギー、すなわち酸素が必要となります。
マスクを着けることで呼吸による体温調節機能がうまく働かず、熱中症のリスクは高くなります。周囲の状況をみながらにはなりますが、マスクを外して休憩することも必要となってきます。

(参考:朝日新聞 シリーズ新型コロナ「マスクの効果と限界編」より)

マスクの着脱に関わらず熱中症は起こりえるものですが、予防をこころがけ、うまく暑い夏を乗りきっていきたいものですね。


訪問看護師のカバンの中身紹介   [2020.5.21]

毎日、コロナウイルスの報道・外出制限もあり、暗いニュースばかりが目立っていますが、今回は気分を一転し、当テーションの看護師のカバンの中身をご紹介したいと思います。
利用者様には、『大きなカバンで大変ね。』とお声をかけて頂く事もよくあり、普段の訪問時にはなかなかカバンの中身をご紹介する機会がなかったので、この機会にご紹介させて頂きたいと思います。
<基本のセット>

1. バイタルサイン・全身状態観察グッズ
・体温計 ・血圧計 ・パルスオキシメーター ・聴診器 ・ペンライト ・メジャー ・時計

パルスオキシメーターとは、主に指先の血流から体の酸素濃度を測定するための機械です。メジャーは腹囲測定に使用し、体重だけではなく腹水の増減を確認するために使用しています。

2. ケアグッズ
・使い捨て手袋 ・爪切り ・爪やすり ・口腔ケアスポンジ ・口腔ケアジェル ・綿棒 ・ペットボトル ・おしりの清浄剤 ・浣腸液 ・その他 試供品クリーム ・コッヘル

※ペットボトルは湯をいれ、穴のあけたペットボトルキャップを装着すると簡易シャワーとして利用できるので、訪問看護では無くてはならないケアグッズの一つです。なかには、穴を開けたペットボトルキャップだけをいくつか持ち歩いているスタッフもいます。

3. 創処置グッズ
・ガーゼ(大・小) ・絆創膏 ・防水フィルム  ・サージカルテープ

※基本、処置の為の衛生用品は利用者様にご用意していただいています。こちらは、緊急時にいつでも対応できるように各スタッフで用意しています。

4. 採血・点滴グッズ
・駆血帯 ・アルコール綿 ・針 ・注射器 

5. 事務用品・その他
・ボールペン ・油性ペン ・看護用ハサミ ・定規  ・メモ用紙 ・ファイル ・訪問看護記録用紙 ・印鑑 ・小分け袋 ・セロハンテープ

6. 感染予防グッズ
・使い捨てマスク ・アルコールジェル ・除菌シート 

ちなみに、当ステーション看護師全員のカバンの重さを計測したところ、平均4.5s、一番重たい人は5.4sでした。ここに更に、水筒や携帯電話等の私物も含めると総重量5.0kgを軽く超えることになり、結果としてどうしても重たくなってしまいます。
ですが、カバンの中に何を入れるかは特に決まりはなく、各自が訪問時に必要と思うものを入れています。スタッフによってはピクニックシート(防水シーツの代用)や着替え、小さな子の興味を引くキャラクターグッズやエプロンを入れている人もいます。
訪問看護師のカバンの中身に興味のある方は、近くの看護師に聞いてみて下さい。

手洗いの正しい方法について   [2020.3.23]

新型コロナウイルスの感染拡大のニュースで不安な気持ちで毎日を過ごしておられる方が多くおられると思います。
改めて厚生労働省がHPに載せている手洗い方法を掲載しますので、参考にしていただけたらと思います。
*洗い残しの多い部分に注意しましょう*
指先、手のしわ、手首、爪と皮膚の間、親指の付け根、ふくらみ

感染予防には、手洗いはもちろん普段の健康管理が大切です。
十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけ、抵抗力をつけましょう。


20周年記念イベントを開催いたしました。   [2020.1.17]

当ステーションは2019年8月に設立20年を迎え、12月14日に20周年記念イベントを開催いたしました。
当日は現在訪問看護を利用して下さっている方、車いすで来てくださった方、ご利用中の子供さんたち、ご利用者様のご家族の方、以前利用されていたご家族やみむろ訪問看護ステーションの歴代の職員など多くの方々が出席してくださいました。
イベントには多数の御出席ありがとうございました。スタッフ一同心から喜んでおります。
残念ながら来られなかった方々にも祝福のお言葉を頂き、スタッフ一同嬉しく思っております。
イベントはグラスハープの演奏から始まりました。90個ほどのグラスが並べられ、3名の方が演奏してくださいました。濡らした指でグラスの縁をこすり、音をならす。その音色は透明感あふれるもので、ステーション全体に響き渡りました。とても心地いい時間を過ごすことが出来ました。
その後スタッフ9名からの歌の披露です。ギターとグラスハープの演奏と共に歌いました。
『幸せなら手をたたこう』 『上を向いて歩こう』 『切手のないおくりもの』  『ふるさと』4曲を歌わせていただきました。
子どもたちの応援はとても力となり、出席してくださった方も一緒に歌って下さいました。歌の中で、色々な想いが交差し、感極まる方もあり、歌で感じあえる力の大きさを感じた瞬間でした。スタッフ一同、練習以上の素敵な声が出たかもしれません。
茶話会ではご利用様、介護されているご家族同士の交流、スタッフとの交流もあり、短い時間でしたがほっこりできたのではないでしょうか。

これからもご利用様、ご家族皆様に寄り添いながら、喜んでいただけるよう、スタッフ一同頑張っていきたいと思っています。これからもよろしくお願いいたします。

年末年始のご挨拶   [2019.12.27]

今年も残すところあとわずかとなりました。
1年間皆様と共にご自宅での生活を支援させていただき、ありがとうございます。
今年は、みむろ訪問看護ステーション開設20年目を迎えることができました。
長年に渡り、利用者様、ご家族様をはじめ、各関係機関の皆様にご支援とご指導を賜り、感謝の気持ちでいっぱいです。
来年も皆様に喜んで頂けますように、職員一同頑張っていきたいと思います。

令和元年12月28日(土)から1月5日(日)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

なお、訪問看護サービスの利用をされ24時間緊急看護体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。

年始は、令和2年1月6日(月)より通常通り業務を始めさせていただきます。


ステーションで緩和ケアの勉強会を行いました。   [2019.11.18]

秋も一段と深まり、鮮やかな紅葉の季節になりました。
秋というと研修や勉強会開催の季節ですね。
今回、当ステーションでは緩和ケア認定看護師さんによる緩和ケア勉強会を行いました。

緩和ケアとは、何?
病気で余命わずかな人をはじめ、癌や認知症、老衰の患者様が人生の残りの時間を自分らしく過ごし、ご家族様まで含めて満足して最期を迎えられるようにすることが緩和ケアの目的です。
つまり、治療による延命よりも、病気の症状や治療の副作用などによる苦痛や不快感を緩和し、精神的に安定し残された生活の質を充実させるサポートが緩和ケアです。
やはり、ターミナルの患者様は痛みによる生活の質が低下し、食欲不振や睡眠不足になりがちです。
それに伴い、死に対する恐怖や精神的にも不安に陥りがちになります。

ただ、現在は、鎮痛薬や医療用麻薬も多種多様にあり、その薬剤を上手に使用することで少しでも苦痛が緩和できたら、自宅でも穏やかに生活することが可能です。
そのためにも、サポートする私たち訪問看護師も、日々勉強です。
講義の中でも、日本人は特に痛みを我慢する傾向にあり、とことん我慢してから外来に相談してこられるケースが多いそうです。
日常生活に支障が出るほどの痛みは我慢せず、主治医や看護師さんにご相談ください。


よく眠れていますか?   [2019.9.13]

日本人の5人に1人は睡眠に何らかの悩みを抱えており、不眠症はいまや国民病といわています。
年を重ねるほど不眠の人は増加し、特に女性の不眠症が多くなっています。
眠れないと、“眠らないといけない”とプレッシャーを感じて余計に眠れなくなり、焦りや不安を感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
私たち訪問看護では利用者様の体調を知るために、「よく眠れていますか?」とお聞きしています。
睡眠状況を知ることで、休息できているか、夜間のトイレの回数が多いのではないか、何か悩み事を抱えているのではないか、など様々な情報を得ることができます。不眠の裏に他の病気が隠れていることもあるため、睡眠について聞くことは私たちにとっても大切な情報です。
国民病と言われる不眠症ですが、不眠症の中でもタイプは様々あります。
・寝つきが悪い
・眠りが浅く何度も起きる
・朝早く目が覚めてしまう
・熟睡感がない
この中でも寝つきが悪いと言う人が最も多く、次いで眠りが浅いという人も最近増えています。
不眠症のタイプを知っておくことで、睡眠薬を内服する場合など不眠のタイプに合わせた薬を処方してもらうことができます。

不眠に対して日常生活からできることもあります。
体内時計を整える
 ・起きる時間・寝る時間を一定にする(眠れなくても布団に入るようにする)
 ・朝・日中に太陽の光を浴びる
 ・昼寝は長くても1時間までにする
寝る前はリラックス
 ・落ち着く音楽を聴く、アロマの香りでリラックスする
 ・眠る1時間前にぬるめのお湯に浸かる
 ・眠る1時間前以降はスマートフォンやパソコン、テレビを見ない
 ・寝る前にコーヒーなどカフェインは摂らない
 ・寝酒はやめる(寝つきが良くなっても睡眠の質は落ちます)
環境を整える
 ・自分に合った寝具を選ぶ
 ・温度や湿度、照明を調整する
工夫しても休めない時は、薬の助けを借りることも必要です。不眠により集中力の低下や頭痛など日常生活に支障が出てくることもありますので、主治医の先生に相談することも大切です。


歯周病について   [2019.7.26]

お口の中は大丈夫ですか?
自覚症状のない方も要注意!別名「サイレント・ディジーズ(静かな病気)」
痛みもなく自覚症状が出にくく知らぬ間に症状が大きく進行しています。
統計によると15歳以上の約76.8%、患者数に換算すると8,500万人以上「3人に2人が歯周病」と身近な病気でもあります。歯周病は口臭や歯を失う原因だけでなく色々な病気になる可能性が高まる事がわかってきています。

★脳梗塞などの脳血管疾患…脳梗塞の患者は歯周病菌に感染している割合が高いことがわかっています。
             歯周病菌が血流に乗って全身を巡って動脈硬化を引き起こしている恐れがあるため
             と考えてられています。
★心筋梗塞などの心蔵疾患…心筋梗塞や狭心症などのリスクが約2倍になるという調査結果もあります。
★誤嚥性肺炎      …食べ物や飲み物が誤って気道に入ったとき歯周病菌がいっしょに気管に入り込んで
             肺に達すると誤嚥性肺炎が起こりやすくなったりします。
★関節リウマチ     …歯周病菌が出す毒素がリウマチを発症・進行させたり重症化させたりすることが判
             明しています。
★糖尿病        …糖尿病にかかっている人は歯周病にかかりやすく、歯周病に感染すると糖尿病が悪
             化しやすいという悪影響を及ぼす関係にあります。
★妊娠トラブル     …重度歯周病の妊婦は早産や低出生体重児の確立が2〜4倍になるというデータがあ
             ります。

ほかにも骨粗鬆症や腎臓病などにも歯周病が悪影響を与えることがわかっています。

あなたは大丈夫?歯周病チェック
1.朝起きたとき口がねばつく         6.堅いものが噛みづらい
2.歯磨きするとき出血する          7.歯が長くなった気がする
3.口臭が気になる、人から指摘される     8.歯と歯の間の隙間ができた
4.歯ぐきに違和感がある           9.食べ物が挟まりやすくなった
5.歯ぐきが赤く腫れている          10.歯がぐらついている

1〜10の項目で当てはまるものがあれば歯周病が発生している可能性があります。
歯科医院で相談してください。在宅療養中・通院困難な方も訪問歯科診療を受けることができます。
かかりつけの先生やケアマネジャー、訪問看護師などに相談してください。


内服薬の管理について知っておいていただきたいこと   [2019.5.31]

訪問看護では、利用者さまの服薬についても確認や管理のお手伝いをしています。
処方されたお薬は、医師がその方の症状と経過に合わせて出されているものですので、きちんと服用できることが大切です。
とはいえ、飲む事を忘れていた、間違えたということもあるかもしれません。
特に高齢の方は、1度にいくつもの薬を服用する必要があるという場合が多くあります。
最近では、1包化も広く行われるようになってきています。これは、1回の服用分ずつ1つの袋に入れられているので、「何か1つを飲み忘れた」というようなことは防ぐことができます。
また、錠剤・カプセル剤が薬のシートから出された状態になっていますので、指先の細かい作業が難しい、力が入りにくい場合に便利です。
1包化は、医師が処方箋にその旨を記載することが必要ですので、まずは医師にご相談下さい。
また、薬局ごとに違いはありますが、1包化の袋に日付・朝昼夕などの区別・患者名を印字するなどの対応をしてもらえることがありますので、そちらは薬局にご相談下さい(日付や朝昼夕の区別は飲んだかどうかの確認にも役立ちます)。
複数の医療機関にかかっているという方も多いかと思いますが、薬局はどこか一箇所、できれば自宅の近くなどに決めておくと色々相談しやすいでしょう。
飲み忘れない為のその他の工夫では、ケースなどを使用することがあります。朝・昼・夕や、曜日ごとに分けて収納し、それを見ながら服用する方法です。
配薬ボックスのほか、ウォールポケットのタイプもあります。
また、定期的に受診をされている場合で、薬の飲み忘れがある場合、次の受診予約の際にもまだ薬が残っていることがあるかもしれません。医師は、処方した薬を患者さんがきちんと服用されている前提で経過を診ています。
症状が改善しない、あるいは悪化した場合に、実はきちんと服用できていなかったことが医師には上手く伝わらず、薬の量が増えたり、より効き目の強い薬に変更されてしまうということもあるかもしれません。
薬が残っている場合は、その旨を医師に伝えてください。長期にわたり服用しており変更のない薬の場合は、残った薬の分を減らして処方してもらうなどもでき、薬代の無駄を省くことにつながります。
薬もお一人お一人に合った管理の方法がありますので、看護師やお近くの薬局にご相談下さい。

4月27日から5月6日までの10連休における訪問看護サービス提供体制ついて   [2019.4.16]

平成31年4月27日(土)から5月6日(月)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

なお、24時間体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。

5月7日(火)より通常通り業務をさせていただきます。

福祉避難所をご存知ですか   [2019.3.12]

福祉避難所とは、災害時に一般避難所では避難生活が困難な高齢者や障害者、妊婦など、災害時に擁護が必要な人たち(要援護者)に配慮した市町村指定の避難施設のことです。
一般避難所で自治体職員等が避難者の身体状態や介護などの状況を考慮し、福祉避難所への避難対象者の優先順位が決定されます。
要援護者としての対象者範囲は各自治体で決められています。

例〈対象者の考え方(範囲の目安)〉
介護保険の要介護度3以上の居宅で生活をする者
身体障害(1級、2級)
知的障害(療育手帳保持者)
精神障害(1、2、3級)
一人暮らし高齢者、認知症高齢者、高齢者のみの世帯
難病等在宅療養者のうち医療機器使用者
乳幼児、妊産婦
外国人
など

このような対象者になっていなくても支援が必要な方や、対象者であっても手帳などの交付を受けていない場合もあり、災害時に支援を必要とするか否かについては個々の判断が必要となります。

奈良県公式ホームページに各市町村の福祉避難所の一覧表が掲載されていますので、一度確認してみてはいかがでしょうか。

看護学生の臨地実習指導について勉強会をおこないました。   [2019.1.23]

私たちのステーションでは、3校の看護学生の実習を受け入れております。
訪問看護師が地域社会でさらに活躍し、在宅で療養されている皆様の支えとなるには、学生教育はとても大切なことだと感じています。
各学校によって在宅看護の実習で学ぶ目標が設定されていますが、今回当ステーションでの指導のあり方をもう一度スタッフ間で確認しあい、同じ視点で教育できるようにと勉強会を行いました。

学生に実習で学んでほしいこととして
・病院と在宅の違い
・病院、施設からの継続した看護
・コミュニケーション技術
・訪問時のマナー、基本的なマナー、社会的マナー
・ご家族との関わり方、ケアの指導内容、方法
・限られた物品でのケアの工夫
・医師、ケアマネジャーなど他職種の連携
各項目のなかで特に学んでもらいたい事、気を付けてもらいたい事など細かく確認しあいました。

指導内容の統一、また現代の学生の世代にあわせた関わりは、学生を受け入れるにあたって大切なことであると認識しました。毎回学生と一緒に利用者様のご自宅へ訪問することで、私たちもケアの質の向上にもつながり、かつ新鮮な気持ちを思い出させてくれることも事実です。

在宅の実習で、「ありのままのその人をみる」という看護の本質を少しでも感じてもらえたら嬉しいなと思っています。
看護師になるきっかけは皆様々ですが、同じ看護の道を目指す学生さんが、いつか訪問看護師に魅力を感じ、携わってくれることを私たちは願いつつ、日々頑張っていきたいと思います。
実習に関わり、ご協力してくださっているご利用者の皆様にも心から感謝しております。

年末年始のご挨拶   [2018.12.27]

今年も残すところあとわずかとなりました。
1年間皆様と共にご自宅での生活を支援させていただきありがとうございます。
来年も皆様に喜んで頂けますように職員一同頑張っていきたいと思います。

平成30年12月29日(土)から1月3日(木)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

尚、訪問看護サービスの利用をされ24時間緊急看護体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。

年始は、平成31年1月4日(金)より通常通り業務を始めさせていただきます。

災害に対して私たちができること   [2018.11.1]

近年、日本は災害大国であり、地震、集中豪雨など毎年のように大規模な災害が発生しています。
最近の台風21号も、いつもと同じような台風だろうと思い過ごしていましたが、夕方のニュースで大阪などの惨状の映像を目の当たりにして、驚愕してしまいました。
自分たちが今何をしておくべきなのか?どんな準備をしておくべきなのか?そういう状況を想定しながら挙げてみました。

@家族で避難場所の確認をする。災害時は電話の回線もパンク状態であったり、停電の可能性が高いため、家族で事前に避難場所を決めておくこと。
A重要書類(火災保険・生命保険などの書類、住居契約書、通帳など)を家族何人かで共有しておく。
B災害用品(缶詰や加熱せずに食べられるお菓子や缶ジュース、栄養補助食品、水道・ガス・電気は止まっている可能性が高いのでカセットコンロ、ガスボンベ、電池式ラジオ、 懐中電灯、乾電池、毛布、ウェットティッシュ、使い捨てカイロ、新聞紙など)の準備をする。

私たち訪問看護師も、訪問車に新聞紙や紙おむつ、懐中電灯、長靴などを携帯しています。
長靴は、がれきの上を歩くときなどに靴より安全だそうです。
災害はいつなんどきおきるか分からないため、今から準備しておいても遅くはないのです。
内服薬のある方は、保険証と一緒に必ずお薬手帳を携帯しておきましょう。
在宅酸素の方は、予備酸素ボンベを確保し、自分の酸素ボンベが何時間持つのか、日頃から把握しておくことが大切です。酸素飽和測定器の予備の電池の確認も必要です。


人工肛門の方は下の写真のように、ストマ用品、剥離剤やウェットティッシュ、ビニール袋など、数回交換できるように準備してもらっています。

このように、私たち訪問看護師は訪問時に、定期的に利用者さんやご家族と一緒に災害時の持ち出し物品の確認をしています。
自分たちで災害から無事に回避できるよう、自分自身で今一度確認することが大切だと思います。


介護用リフトについて   [2018.9.5]

介護施設から自宅での療養を決断された家族が一番心配されたのは、車いすからベッドへの移乗です。介護の手を助ける介護用具が、この介護用リフトです。
自宅で使える福祉用具には、様々なものがあります。その一つに、介護用リフトがあるのをご存知でしょうか。
介護用リフトとは、体をシートで包み、リフトで体を吊り上げて車いすからベッドへ、というように安全に移動できる福祉用具です。
体をシートで包む時や移動時には、介護者が近くに寄り添う必要はありますが、今まで体を抱えて移動していたことを考えると、介護者の腰などの身体への負担や、介護されるほうの気兼ねする気持ちなどの心理的な負担の軽減にもつながります。


現在訪問に伺っているお家では、庭に綺麗な赤いバラが咲いています。このバラは、利用者さんが大切にされていたバラの花です。
ベッドからはお庭の様子が十分見えませんが、リフトを使用し車いすへ移動することで、バラの花をより身近に鑑賞できます。窓を開けると、バラの良い香りもするかもしれませんね。バラの香りには、癒しの効果や免疫力強化、女性には嬉しい美肌効果もあるそうですよ。


夏血栓って知っていますか   [2018.7.3]

いよいよ夏本番。各地で30℃を超える真夏日が続いています。
熱中症以外にも気をつけなければならないのが、夏血栓! 
脱水で血液がドロドロになり血栓ができ、これがはがれて血液中に流れ出すと、息切れ・めまいなどが現れる…これは熱中症とほぼ同じ症状です。
熱中症と勘違いして見過ごしてしまうと、命の危険にかかわります。
一見健康な人でも、油断大敵です。外気が暑くなる日中はもちろん寝ている間も、体から水分は汗となり出ていきます。
寝る前、夜中目が覚めたとき、起きてからの水分補給が大切です。エアコンをつけていても要注意!
汗をかいている自覚がなく、空気が乾燥して知らず知らずに体から水分が蒸発しています。涼しい部屋にいても、こまめな水分補給が大切です。なぜなら、水分を取っても体に浸透するには15〜20分程度かかり、飲んでもすぐには血液の流れはよくなりません。
日頃からこまめに、早め早めに水分を取りましょう。スポーツドリンクや経口補水液など、うまく活用しましょう。
また、自分のおしっこの色や量、回数にも注意しましょう。
色がいつもより濃い、一回分の量が少ない、トイレに行く回数がいつもより少ないなどです。
熱中症の症状は
軽度:めまい・立ちくらみ・筋肉痛・汗がとまらない
中度:頭痛・吐き気・体がだるい(倦怠感)・虚脱感
重度:意識がない・けいれん・体温が高い・呼びかけに対し返事がおかしい・立てない・まっすぐに歩けない

血栓症は熱中症の症状に加え、息苦しい・麻痺が起きて手足が動かなくなる・喋りづらい・呂律が回らないなどの症状がおこります。血栓が肺や脳に詰まると、肺塞栓や脳梗塞といった突然死の原因になります。
水分補給をしても熱中症の症状が改善しない場合やいつもと違うな…と感じたら、医療機関に受診しましょう。

春から初夏にかけての体調管理について   [2018.5.9]

寒い冬からようやく春になったと思えば、急に暑くなったり、また寒の戻りがあったりと気温の安定しない日が続きますね。
この時期、身体が暑さに慣れていないこともあり、体調をくずす方も多いのではないでしょうか。実際、熱中症は梅雨入り前の5月から発生すると言われています。

特に高齢者の方は
・体温調節機能が低下している
・体内の水分量が減少している
・暑さ・寒さを感じにくい、のどの渇きに気づきにくい
という特徴があります。自身で環境を調節したり、水分を摂ったりという行動をとることが難しい場合もあり、周囲の方が気を配っていくことが必要となります。


【具体的な対応方法は?】

@室内には湿度計・温度計を設置し、こまめにチェックすると良いでしょう。一つの目安として春・秋は18〜20℃、夏は24〜28℃、冬は20〜22℃、といわれますが、外気温との差なども考慮すると必ずしもこの限りとは言えません。汗をかきにくい、といったことも高齢者の特徴としてあるので、時々体温を測ることも良いでしょう。

Aこまめな水分補給も重要です。量の目安としては体重1sあたり40ml、とされています。体重50sの方の場合、2000ml、ただし食事の中で摂れる水分も1000ml程あるとされていますので、飲水量の目安としては1000mlとなります。ピッチャー等があれば、そこに必要量のお茶・水などを準備し、目のつくところに置いて1日かけて少しずつ飲んでいくという方法や、ペットボトル○本分を飲む、という方法などが量を意識しやすい方法としておすすめしています。

このほか、栄養や休息をしっかりとるといったことももちろん重要です。本格的な暑さに入る前のこの時期をうまく乗り切るようにしていってください。


お知らせ   [2018.4.2]

平成30年4月1日より、介護報酬・診療報酬の改定に伴い、サービス利用料金の内容が一部変更となります。
訪問看護は年齢や障害・疾病を問わず、予防的看護から最期の看取りまで一貫して在宅での暮らしを支え、生活の質の維持・向上を図るサービスです。
これからも皆様と共にご自宅での生活を支援させていただき、皆様に喜んで頂けますように職員一同頑張っていきたいと思います

「第3回奈良のお薬師さん大賞」を受賞しました。   [2018.3.5]

「お薬師さん大賞」とは、飛鳥時代から薬師像が造られてきた奈良県で、県民を心身の苦しみから救うため地域の医療や介護の現場で力を尽くしてきた医療・介護関係者を「お薬師さん」として知事表彰するもので、今年で3回目になります。 対象は、地域医療・介護に関する分野で地道に取り組み成果を上げ、地域住民や関係者から高い評価を受けている人が他薦による公募制で選出され、訪問看護ステーションから初の受賞となりました。
この授賞式が「奈良大立山まつり」の最終日に行われ、その様子は奈良新聞や県民だよりの県政ホットニュースでも取り上げられましたので、目にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。これを機会に、今後もさらに地域の方々の信頼が得られるように努め、ご利用者の皆様が住み慣れた自宅で穏やかな生活を送っていただけますよう、スタッフ一同より良い看護を目指して努力していきたいと思っております。


認知症の勉強会を行いました。   [2018.1.22]

刻々と変化する社会の医療のニーズに柔軟に応えられるケアを実践していくために、当ステーションでは研修会への参加や定期的な勉強会をおこなっています。

12月15日に、認知症研修会の伝達講習を兼ねて、勉強会をおこないました。
認知症の種類、基本的な病態、抗認知症薬や向精神薬、MCI(軽度認知障害)などについて知識を深めることができました。

統計によると、65歳以上の高齢者の人口は1980年では10人に1人だったのが、2013年では4人に1人、20年後には3人に1人になると予測されています。
そんな高齢化社会のなか、認知症人口は7人に1人(2012年時点)、団塊の世代が75歳以上となる2025年には5人に1人となります。
MCI(軽度認知障害)とは認知症の前段階で、適切な打ち手を取らなければ5年後には約50%が認知症になると言われており、早期発見、予防が大切とされています。
予防としては、
*脳を活性化させる…運動、会話や趣味など日常生活の中で負担なくできることを続ける
*人との関わりをもつ…家族だけではなくご近所、デイサービスのスタッフ、介護士、看護師、趣味の仲間など
*コグニサイズ…しりとりをしながらウォーキングなど、運動と認知課題を組みあわせる
などが効果があると言われています。


年末年始のご挨拶   [2017.12.18]

今年も残すところあとわずかとなりました。
1年間皆様と共に、ご自宅での生活を支援させていただきありがとうございます。
来年も皆様に喜んで頂けますように、職員一同頑張っていきたいと思います。

平成29年12月29日(金)から1月3日(水)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

なお、24時間体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。

年始は、平成30年1月4日(木)より通常通り業務を始めさせていただきます。

感染対策の研修会をおこないました   [2017.11.10]

10月24日に大塚製薬講演会によるLIVE配信にて、浜松医療センター副院長感染症内科長の矢野邦夫先生による「知っててよかった 感染対策ピットホール」というテーマでの研修会を行いました。
私たちは、感染経路を遮断するよう日々感染予防に努めています。しかし、適切な感染対策を実施しているつもりであっても、小さな落とし穴があるかもしれません。今回の講演では、その小さな落とし穴に対する感染対策の重要なポイントを、わかりやすく説明された内容であり、感染対策の基本の重要性を再認識できた興味深いものでした。

寒さが身に染みる11月となりました。インフルエンザが流行りだす季節ですが、何とか予防したいものです。インフルエンザウイルスは、飛沫や接触によって伝播します。予防として重要なことは、こまめな手洗い、手指の消毒、うがい、マスクの着用です。また、空気の乾燥は喉の粘膜の防御機能が弱まり、ウイルスが侵入しやすくなるので、加湿を心掛けてください。分かっていてもうっかり忘れてしまうこともありますが、しっかりと予防して、健康に過ごしていきたいですね。


在宅ケアーの情報として薬剤師さんに頼めること   [2017.9.8]

※薬剤師さんに正しく服用できる環境を整えてもらう
医師は「処方薬をきちんと飲んでいる」ことを前提に経過を診ていますが、実は正確に飲んでいないことがあります。訪問看護師もお薬に関する相談や、内服ができるよう工夫などお話することがありますが、薬剤師さんも専門家としてご本人やご家族の方のお話を聞いて原因を調べ、お薬を飲む環境を整えてくれます。「何の薬かわからなくなった」という方には、種類別に分けたり効能を記載したり、お薬カレンダーを作ったりなど、対策を講じてくれます。
どうすればそういった事をしてもらえるのか?
信頼できると思ったら、できるだけ近くの薬局で声をかけてみて下さい。お薬を処方してもらう病院が遠くても、お薬は家の近くでもらうことができます。何かあったときに相談しやすく、適切な服薬指導も受けられます。又、薬局に通えない方の場合は、ケアマネジャーに相談し、自宅から近い薬局の薬剤師さんを紹介してもらいましょう。
また、お薬の一包化(一袋にまとめて入れてもらう)が必要な時は、診察時、医師にお願いして下さい。お薬の一包化には、医師の指示が必要となります。


多剤併用についての対応について   [2017.7.7]

その症状は薬のせいかも?

高齢者はさまざまな病気を抱え、複数の診療科で薬を処方され服用されていることがあります。持病が多い人では、複数の診療科から10〜20種類の薬を処方されて服用していることもあります。いわゆる多剤併用(ポリファーマシー)と呼ばれている状態です。服用薬剤が何剤以上なら多剤併用であるといった明確な基準はありませんが、転倒の発生頻度や薬物有害事象が増加する5剤程度以上が多剤併用の目安とされています。

高齢者に出現しやすい症状は?
・ めまい・ふらつき・転倒
・ 抑うつ
・ 認知機能障害
・ せん妄
・ 食欲低下
・ 便秘
・ 排尿障害・尿失禁
・ 運動機能障害(椎体外路症状)

どうしたらよいのか?
・ 薬とケアの最適化
  お薬手帳の活用で薬の内容を把握
  服薬アドヒアランス(患者が治療方針に納得した上で薬を服用していること)
・ 服薬行動にかかわる身体能力・認知能力・生活環境を知る

症状の把握でわからないときは利用している医療(主治医や薬剤師、看護師等)・介護の方に相談してください。

五月病について   [2017.5.10]

最近、外出すると新緑もきれいで、吹く風も心地いい季節になりました。
職場や学校では新年度も始まり、ゴールデンウィークも過ぎ最初は緊張していた心身も少し疲れてくるのが、この5月だと思います。
5月の連休明けから気分が落ち込んだり、勉強、仕事や家事に集中できなかったり、しっかり熟睡できないなどスランプ状態が続くことがいわゆる5月病の主症状です。
医学的には、適応障害、うつ病と診断されますが、環境の変化による一時的な心身の不調で、2か月ほどで徐々に環境に慣れ症状が良くなると言われています。
症状が進行すると、めまい・胃痛・食欲不振・動悸・呼吸苦・対人恐怖などが出現しうつ病に移行してしまうため、おかしいなと危険信号に気づいたら、早めに対処することが大切です。
対処方法としては、ストレスの発散と解消です。
1、 運動する。
2、 よく睡眠をとる。
3、 規則正しい生活をする。
4、 好きな映画や音楽を聴く。
5、 自然の多いところに行く。
6、 心の許せる友人と話す。
7、 アロマテラピーでリラックスする。
8、 ゆっくりお風呂に入る。

誰にでもおきる可能性のある5月病です。体がSOSを発したら放置しておくのではなく、なるべく早く対処し、日頃からストレスをためない、自分の体のONとOFFのスイッチを切り替えられる趣味や集中できる楽しみをもつことが大事だと思います。

高齢者の花粉症について   [2017.3.10]

日ごとに寒さもやわらぎ過ごしやすい季節になってきましたね。
暖かくなってきて、テレビのニュースで花粉情報を見る機会も多くなってきました。2、3月になると花粉の飛散量も増え花粉症の方はつらい季節ですね。
一般的に高齢者には花粉症が少ないと言われています。
抗体も老化しており、加齢とともに花粉に対する抗体の量が減少しているからです。花粉などの異物が体内に侵入すると抗体が働き異物を除去しますが、その反応が鈍くなっているため鼻水やくしゃみ、眼のかゆみなどの反応が現れにくいと言われています。
その一方で、ここ数年で若年層と同じく60歳代以上の世代でも花粉症が増えているのも事実であり、高齢者においても花粉症の予防や対策が年々必要となっていることが分かります。
多くの薬を服用していることも多い高齢者では、花粉症の薬を服用する際にも注意が必要です。
アメリカの医学誌では、花粉症薬のうち抗コリン薬が認知症のリスクを高めるとの論文での報告もあり,注目されました。他の薬を内服している場合は、お薬手帳を活用するなどして必ず先生と相談しましょう。
また最近では、花粉症を予防する効果のあるR-95乳酸菌を含むヨーグルトや、抗アレルギー作用のあるナリルチンを含む柑橘類のジャバラが話題となっています。
このように薬以外にできる対策もあり、外出時のマスク・メガネの着用や帰宅後は衣類に付着した花粉を落としてから家の中に入る、花粉の飛散の多い日は洗濯物を外に干さないようにするなどの方法もあります。
食生活でもアレルギー対策として、肉を少なくして魚を食べることや野菜は根菜類を多く摂るなど、和食に近づけた食事を心がけ三食規則正しく食べることが大切です。
このように薬以外の方法も取り入れながら、うまく花粉症と付き合っていくことが大切です。

冬場にも多い脱水症状について   [2017.1.23]

日本の冬はとても乾燥しています。特に雪の少ない地域では乾燥した気候が続きます。
身体にとって快適な湿度は50〜60%ですが、冬場は50%以下になることが少なくありません。
外気が乾燥すると室内も乾燥してきます。その原因として、暖房器具(コタツ、ストーブ、エアコン等)があります。夜間の冷えを予防する電気毛布や電気アンカも乾燥する原因になります。また住宅の気密性も向上し、そんな中で暖房器具を使うと外気温との温度差が広がり結露が生じます。結露を防ぐため加湿器の使用を控えると、余計に空気が乾燥します。
そうすると知らない間に体から水分が失われ不感蒸泄(皮膚、粘膜、呼吸などから意識しないうちに失われる水分)が増え、知らず知らずに脱水(かくれ脱水)になっています。
冬場の脱水症状を悪化させないために当てはまることはありませんか?

1 かくれ脱水になっていないか
・65歳以上である
・高血圧、糖尿病、心臓あるいは腎臓の持病がある、利尿剤を服用している
・ここ1年間で脱水症や熱中症になったことがある
・栄養不良または肥満
・普段から水分量が少ない
・ひとり暮らし
・気密性の高い住宅に住んでいる
・汗をかいた
・かぜをひいた
・下痢・嘔吐を繰り返している
・手術をした、事故などでけがをした
・精神的なダメージをうけた、引っ越しや近親者の死別などで生活環境が変わった

2 ほんとうに脱水症ではないか
1のエピソードをもとに
・食欲が低下した
・頭痛や筋肉痛など身体のどこかが痛い
・元気がない、居眠りしがち
・無口になった
・尿、よだれ、痰の量が減った、また便秘になった
・微熱が続いている
・口の中が乾いている、舌の表面に光沢がない

上記の項目であてはまるものがあれば、脱水症の可能性が高くなります。
すぐに経口補水療法(市販されている経口補水液を飲用するなど)をはじめてください。
脱水になっている場合は、水やお茶など塩分を含まない飲み物では十分に回復することができません。いざという時に慌てなくていいように常備しておくのもよいでしょう。
それから受診、かかりつけ医に相談しましょう。糖尿病や高血圧など持病がある方は糖分や塩分を含む経口補水液の飲み方について相談しておくとよいでしょう。
飲み込みにくい方はゼリータイプをおすすめします。
脱水症は夏だけではありません。
室内の湿度を保ち日頃からのこまめな水分補給でかくれ脱水を防ぎ、あれ?いつもと違うな…と思ったら経口補水液を飲用し、脱水症で生活の質(QOL)が低下しないようこころがけましょう。

年末年始のご挨拶   [2016.12.20]

今年も残すところあとわずかとなりました。
1年間皆様と共にご自宅での生活を支援させていただきありがとうございます。
来年も皆様に喜んで頂けますように頑張っていきたいと思います。

平成28年12月29日(木)から1月3日(火)は休業させていただきます。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

尚、24時間体制の申し込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。

年始は、平成29年1月4日(水)より通常通り業務を始めさせていただきます。

排痰ケアについての勉強会を行いました。   [2016.11.25]

病気などにより痰がたまり、上手に出すことができなくなってしまうと息苦しくなったり、気道内感染の誘因となり肺炎を起こしやすくなったりするので、痰を出すことはとても大切なことなのです。
排痰の方法には、加湿や水分を管理することで痰の粘調度を和らげること、姿勢を工夫することで痰を喉元付近に集めること、肺の中の空気の流れを利用して痰を移動させる方法などがあります。
今回11月17日に行った勉強会では、空気を吐き出す力を利用しながら痰がたまっている胸郭の部位に手の平を当て、絞り込むように圧迫して排痰を促す徒手的な手技を実際にスタッフ間で行いました。手の平で吸気と呼気の動きを確認し呼気時に圧迫する。このとき胸郭の動きに合わせず行うと効果がなく、また、強く圧迫してしまうと実際にされている側にも力が入ってしまって胸郭の動きが阻害されてしまいます。実際にお互い行う側とされる側を体験することによって、自分自身の手技を再確認し実際にこれからも肺痰ケアの必要な利用者様に提供することで、息苦しさや気道感染を予防できればと思います。


人工呼吸器についての研修会を行いました。   [2016.9.26]

9月12日、当事業所で人工呼吸器についての研修会を行いました。人工呼吸器には多くの種類があり、基本的な方式は同じですが、メーカーや機種によって設定のルールが違う事があります。
今回は、近く訪問看護の利用が始まる予定の方が人工呼吸器を使用されているので、その業者の方に来ていただき、取り扱いなどについて学びました。
デモ機を持参していただき説明を受けた後、実際に触らせてもらいました。機器の組み方や移動時の取り扱い、アラーム音の確認をしたり、モニター画面の操作をしたり、実際の看護の場面を想定して色々質問をしたりしました。また、機器に何かトラブルがあった場合の業者さんの連絡先を確認しました。
現在、当事業所で訪問している利用者様のなかにも、人工呼吸器を使用されている方はいらっしゃいますが、機器の種類が違うと勝手の違う部分があります。どのような時にも対応できるようにしておくために、あらかじめ実際の機器について知っておくことはとても重要です。
医療機器も日々、進歩しています。医療機器を使用しながら在宅療養をされる方が増えてきており、機器もより安全で扱い易いものになってきています。利用者様に安心していただける看護を提供していくためにも、今回のような研修会はとても大切な事だと考えています。


在宅酸素療法(医療機器)についての研修会を行いました。   [2016.7.25]

6月22日(水)当事業所で、在宅酸素療法担当者の方に来ていただき、研修会を行いました。
在宅酸素療法は、主治医の指示に従って医療機器業者から貸し出される酸素濃縮装置を使い、日中または夜間睡眠中に鼻から酸素を吸入する、現在の在宅医療の中で最も普及している治療法です。ご自宅などで酸素を吸入することにより、低酸素血症を改善し、呼吸が楽になります。心臓の負担が軽くなるので、息切れが軽減し日常生活の動作が楽になり、主治医の許可があれば酸素吸入をしたまま趣味や外出、旅行も楽しめるようになります。
在宅での療養生活を支援して行くチーム(主治医・ケアマネジャー・訪問看護師・訪問介護など)に在宅酸素療法の機器を取り扱う会社の担当者が加わり、定期点検や24時間体制の緊急時対応をして頂けます。
研修では、実際に使われている機器を持ってきて頂き、使用方法、注意点、緊急時や災害時のサポート体制について説明を受けました。昔に比べて在宅で使う機器はとてもコンパクトで分かりやすくなっています。不安なく安心して療養生活が送れるよう、連携しながらサポートして行きたいと思います。


「王寺周辺広域休日応急診療施設組合ドライブレコーダー装着公用車出発式」を行いました。   [2016.5.16]

5月9日(月)ドライブレコーダー装着公用車の出発式を行いました。
当訪問看護ステーションは、西和広域7町(平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町、上牧町、王寺町、河合町)を訪問エリアとし、昼夜を問わず利用者様のお宅を訪問し訪問看護サービスを行っています。
今回、車を運転する職員の安全意識の向上と事故防止を趣旨とし、訪問用公用車全車にドライブレコーダーを装着しました。
地域を走ることで「走る防犯カメラ」として犯罪の抑止につながり、地域の安全を守る役割も担っていけたらと思っています。又、これまで以上に安全運転に努めていきたいと思います。


「在宅医療推進研修会」の講演に参加してきました。   [2016.3.14]

3月6日(日)に王寺町地域交流センターで開催された、在宅医療推進研修会〜看護職がつなぐ在宅医療推進の連携〜に、当ステーション全スタッフで参加してきました。

講演テーマは、「訪問看護から見えてきた地域連携」です。
講師は、NHKのプロフェッショナルにもご出演された、秋山正子氏でした。
日々訪問看護に携わっている私たちにとって、秋山氏の講演はとても興味深いものでした。

『自分の人生がまもなく最期を迎えると知った時
  あなたはどこで死にたいですか
   その日が来るまで、どうやって生きたいですか?』

訪問看護に25年携わってきた秋山氏は、在宅ケアがもたらす「不思議な力」を日々感じると言われていました。私達も、病院から退院してみるみるうちに褥瘡が改善した方、食事が美味しいと量がふえた方、笑うこと話すことが多くなった方、活気が出て少し歩けるようになった方など、在宅に帰ってからの利用者様の状態にびっくりすることもあります。一概に在宅に帰ったからとは言えませんが、在宅がもたらす不思議な力はあると、感じる出来事が多々あります。
人生の最期まで、ちょっとした季節の気配、家族との何気ないやりとり、食事の楽しみ、住み慣れた家での生活、そんなささやかな生きる喜びを感じて頂き、安心して過ごしていただけるよう日々支えていけたらと、この研修に参加し改めて感じました。
これからも、利用者様が少しでも訪問看護を利用して良かったと感じて頂ける為に、地域のさまざまな医療従事者がチームとなり、在宅で安心して暮らせる町、ケアをする方も安心して相談できる町になるよう、日々勉強、研修を重ね、頑張っていきたいと思います。

ストーマケアについて   [2016.1.20]

訪問看護でストーマケアに訪問しています。
ストーマの語源は、ギリシャ語で"口"という意味で人工肛門・人工膀胱の事を言い、便や尿を排泄するために腹壁に造られた孔のことです。下記の写真は、ストーマ装具の一例です。
大腸がんの罹患率は、男性は4位、女性は2位と高く、40歳以上になると一層罹患率も高くなっています。病院でストーマを造設される利用者さんの、ストーマケアの訪問看護依頼が多いのも実情です。
入院中の方の場合は、訪問看護師が病院の退院カンファレンスに参加し、時には病棟の看護師さんにストーマ装具の交換ケアを見学させてもらいます。
ストーマ自身の色調、腫れや出血、血便がないか、皮膚トラブルはないかなどのチェックはとても大切です。ストーマの大きさ(高さ、幅)の寸法も測ります。
私たち訪問看護師は、ストーマの交換だけではなく、排便コントロールのため下剤の内服管理や、水分摂取量、食生活、体重の変動など多岐にわたり把握しなければなりません。
利用者さんは、ストーマを抱えているだけで、気持ちが憂鬱になると思います。そして、いつ便が出るだろう?ガスで充満していないか?袋が破裂しないか?臭いはしていないのか?自分で交換できるだろうか?不安でいっぱいだと思いますが、自宅に帰りたい気持ちは皆一緒だと思います。
現在ストーマケア用品はすごくたくさんあり、商品も皮膚トラブルの無いよう開発されています。もしトラブルがおきても早い時点で訪問看護師が発見し、病院の認定看護師さんにもアドバイスをいただきケアするので、逆に退院時より在宅生活の方がストーマの調子が良いとおっしゃる利用者さんも多いです。
交換ケアの前に入浴され、ストーマもきれいに石鹸で洗い清潔になり、体もホカホカでストーマの貼りつきも良くなります。このように、ストーマを造設しても、在宅生活が自分らしく送れるお手伝いができたらと思っております。

                      

年末年始のご挨拶   [2015.12.15]

今年も、残すところあと僅かとなりました。
また新しい年も、皆様に喜んでいただけますよう、頑張っていきたいと思います。
皆様も、寒さ厳しき折くれぐれもご自愛いただき、健やかに良い年をお迎え下さい。

尚、平成27年12月29日(火)〜平成28年1月3日(日)は、休業させていただきます。
24時間体制の申込みをされている方は、利用者の病状に変化があった場合、緊急携帯にご連絡していただきますと看護師が対応させていただきます。
年始は、平成27年1月4日(月)より通常通り業務を始めさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

交通安全講習会を行いました。   [2015.12.11]

下の写真は、西和警察の方に来ていただいて、交通安全講習会を行った様子です。

当訪問看護ステーションでは、ご利用者様のお宅に車で訪問させていただくので、日頃から交通安全を心掛けた運転を意識する為にも、今回の講習会を行うこととなりました。

講習会の内容は、近辺での交通事故の実例や駐車禁止区域について確認し、平成27年6月から道路交通法の改正により自転車の罰則が強化されていることについて学びました。
また、夜間に黒い服の歩行者、白い服の歩行者、反射材を付けている歩行者をドライバー側から比べるという実験の映像を見ました。
反射材を付けている歩行者は、ほかの歩行者に比べ遠方からでもドライバーから確認できていました。
近辺の交通事故の実例では、より気を付けて運転をしなければいけない場所も分かり、とても参考になりました。

冬になり日も短いので、皆様も車の運転には注意して下さい。
私たちも、気持ちよくお宅に訪問できるよう、これからも安全運転に努めていきたいと思います。


ほっぺのアクセサリー   [2015.11.6]

口から食事が摂れないこどもたちは、鼻からチューブを入れミルクを注入します。チューブが抜けると入れ替えが必要ですが、入れ替えは本人も辛いし、入れる両親や看護師も辛いものです。
そのチューブが抜けないようにテープで固定します。肌にやさしく取れにくいものを使い、かわいいほっぺの真ん中に貼ります。そのテープには絵を書いておきます。お花や動物、楽しいキャラクター・・・色々です。
白い無機質なテープが、アクセサリーにかわります。
「今日はニコニコ笑顔のテープ?それともワンちゃんにしようか。」と楽しいひとときです。ママやパパとのコミュニケーションツールになります。
また、ステーションでは担当看護師が絵を描きながら、○○ちゃん喜んでくれるかな?と季節に合わせたイベントの柄など工夫します。時には訪問したことのない看護師も、こどものことを想像して書きます。○○ちゃんに似合うかな・・・と。そして、それを持って訪問しこどもに見せ、「N看護師さんが描いたよ、また○○ちゃんのところに来てもらおうね。」と、こどもと看護師とのコミュニケーションツールにもなります。
こどもの成長に直結するチューブを守る無機質なテープは、少し手を加えることでかわいいアクセサリーに変身し、こどもと両親、看護師をつなぐツールにも変身してくれる大切なテープです。

季節の変わり目の体調不良について   [2015.9.30]

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、気候も落ち着き過ごし易い時季になってきましたね。
自然に寄り添う暮らしの中で、暑さ寒さやそれに伴う様々なつらさも、彼岸の頃には和らぎ楽になると考え励まされていたようです。とは言え、まだまだ寒暖差が激しいこの時季、季節の変わり目に起こる体調不良の一番の原因は、自律神経の乱れにあります。
自律神経には、日中や活動時に働く交感神経と、夜間やリラックス時に働く副交感神経があります。この2つの神経が体温や発汗の調整、呼吸、循環、代謝などを司っています。激しい寒暖差は、頻繁な体温・発汗の調整を余儀なくされ、そして交感神経と副交感神経のバランスが崩れる「自律神経の乱れ」を引き起こすのです。人によって症状は様々ですが、代表的なものが、頭痛・めまい・耳鳴り・倦怠感・眠気・肌荒れ・胃や腹部不快・気分が落ち込む等です。元々のご病気やストレス・睡眠不足・ホルモンの影響などで体調不良を自覚しておられる方は、更につらい状況になってしまいます。そこで、季節の変わり目に特に注意したいことを5つ。

@いつもより多めの睡眠 
免疫力を上げるためには睡眠が最も重要です。

A生活のリズムを整える
規則正しく寝起きし、できるだけ決まった時間に食事を摂り体内時計を整えること。

Bリラックスタイムを設ける
自分なりの心地よい空間を意識して作りストレスを減らす工夫を。

C運動する習慣をつける
1日5分のストレッチから、無理のない範囲で継続していけることを。

D栄養バランスに配慮する
ビタミン・ミネラル・カルシウムなどは自律神経を整える働きがあります。偏った食事になっていないか見直してみましょう。

以上5つは本当に基本的なことですが、日々前向きに普段の生活を整えていくことが大切なことだと実感させられますね。
季節の移り変わりの中で、心と体の疲れが重く積み上がってしまわないよう、皆様が穏やかな笑顔で過ごされますように。

この時季にとりたい旬の食材について   [2015.8.28]

8月も終わりになり朝夕と少し涼しくもなってきましたが、まだまだ暑い日も続きます。胃腸の調子が悪い・何となく体がだるい・活力が湧かないなど、夏の疲れを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、この時季にとりたい旬の食材についてご紹介します。

最近では、ハウス栽培や養殖などにより1年を通じて様々な食材が手に入るようになりました。しかし、夏野菜には水分やカリウムを豊富に含み、体を中から冷やしてくれる効果が期待できるなど、その時季に採れた食材は、人の体にうまく働きかけてくれます。

夏に旬を迎える野菜は次のようなものがあります。
 きゅうり=余分な熱を取る/余分な塩分を取る/のどを潤す/利尿作用
 トマト=食欲増進/余分な熱をとる/のどを潤す
 レタス=余分な熱を取る/血の巡りをよくする/安眠作用
 ピーマン=血をさらさらにする
 とうもろこし=胃腸の調子を整える
 すいか=体を冷やす/のどを潤す/利尿作用
 なす=余分な熱を取る/血の巡りをよくする/化膿や腫れを治める
 おくら=胃腸の調子を整える/疲労回復
 いんげん豆=疲労回復/イライラを静める
 かぼちゃ=体力回復/風邪の予防
 さといも=免疫力をアップさせる/腸内環境を整える
  *さといもは品種により秋〜冬が旬のものもあります
また魚介類では産地や種類で異なるものもありますが、きす・すずき・はまち・いわしなどがこの時季の旬になっています。
ちなみに「土用の丑の日」で知られる“うなぎ”ですが、本来の旬は秋〜冬とされています。夏にうなぎを食べるようになった謂れは諸説ありながら、江戸時代の発明家平賀源内のいわゆる「販売促進キャンペーン」説はご存知のかたも多いのではないでしょうか。
現在は、土用の丑の日にあわせ養殖されたものが流通していますが、消化吸収が良くビタミンAを豊富に含むなど、夏の疲れを癒す効果が期待でき、この時季に食べるのも理にかなっているといえます。

旬の食材を取り入れ、季節を感じながらうまく残暑を乗り切っていただければと思います。

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